http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_soc&k=20110609027126a
【ロンドンAFP=時事】英ニューカッスル大学で、学生宅のごみ箱に小型カメラを取り付け、捨てられるごみを撮影してインターネットの交流サイト「フェイスブック」に掲載する実験を行ったところ、学生らのリサイクル意識が高まった。(写真はごみの回収作業の様子)
実験では、センサーを取り付けたカメラ付き携帯電話によって、ごみ箱のふたが閉まるたびに撮影が行われ、画像がフェイスブックに掲載されるようにした。これにより学生らは自分たちが捨てているものを観察できる。実験では5軒の学生宅の台所のごみ箱に装置が仕掛けられた。学生を対象にしたのは、18~34歳の人々は他の世代に比べリサイクルをあまりやらないという調査結果があったからだ。
実験を始めたころの画像にはピザの箱、ビール缶などリサイクル可能だったものが写っていたが、2週間後にはリサイクルに回されるものが増えてごみが減り、そう頻繁にではないもののごみ箱が空になるようになったという。
実験の主要メンバーである大学院生によると、学生らはごみ箱に見張られているように感じ、自分たちが何を捨てているかについてよく考えるようになったと話していたという。大学院生は「撮影して画像をフェイスブックに掲載するのは、常に自分を振り返るということ。自分で自分のあらを探すみたいなもの」と語っている。 〔AFP=時事〕(2011/06/09-19:58)