アフリカの地雷探知にネズミが大活躍 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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http://www.cnn.co.jp/world/30000154.html

(CNN) 内戦で大量の地雷が埋められ多くの犠牲者が出ているアフリカで、ネズミが地雷の探知に活躍している。
タンザニアで教員の仕事をやめ、7年前からネズミを使った地雷探しに従事しているニコ・ムシさん(32)も、最初は懐疑的だったという。しかし初めてモザンビークの地雷地帯に出かけた初日だけで、ネズミは16個の地雷を探知。それまで嫌われ者だったネズミに対する地元の人たちの見方も変わったという。
地雷発見に使われるアフリカ原産のネズミは、ベルギーの非政府組織APOPOが訓練に当たっている。このネズミは地雷を嗅ぎ分けられるだけでなく、熱帯病にも強く、体重が軽いため地雷を爆発させずに済む。また、訓練費が1匹あたり6000ユーロ(約64万円)と、犬に比べて3分の1程度のコストで済み、輸送しやすいという利点もある。
モザンビークでは1992年まで続いた内戦で多数の地雷が埋められた。2008年から09年にかけて、約30匹のネズミが400個近い地雷などを探知したが、国連によれば、09年の時点で地雷除去が必要な土地はあと960万平方キロメートル残っているという。
地雷禁止を訴える国際団体によると、1999年から2009年にかけ、世界で7万3576人が地雷により死傷した。07に実施したキャンペーンの統計では、死傷者5426人のうち、アフリカ24カ国での犠牲者が約5分の1を占めるという。
APOPOはいずれ、アンゴラなどにもネズミを投入したい意向。地雷のほかに結核やガス漏れなどの発見、がれきの中からの人命救助といった分野での活躍も期待されている。