受験に備えて(3)月経周期 ピルで調節 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 女子生徒にとって、受験日と月経が重なるのは痛手になる。当日、トイレに行く回数が増えるし、月経痛も悩ましく、試験に集中できなくなるおそれがある。

 鎮痛薬で乗り切る方法もあるが、月経がくること自体が不安材料となり、痛みを強めてしまうこともある。

 日本家族計画協会クリニック(東京・市ヶ谷)には毎年11月に入ると、月経痛に悩む近隣の女子高校生を中心に受験生が訪れる。本番と月経が重ならないよう、低用量ピルで月経日をずらすためだ。

 低用量ピルは二つの女性ホルモンを配合した錠剤だ。排卵を止める作用があり避妊や月経痛の治療に使われるが、月経周期も調節できる。基本は21日間連続して飲み、その後7日間、休薬する。薬効成分を含まない錠剤(偽薬)を飲む場合もあるが、この間に月経が起こる。

 クリニックではまずカレンダーに受験日程を記入してもらい、受験日と月経が重ならないように服用の日程を組み立てる=図=。

 低用量ピルは産婦人科で処方しており、原則自費になる。薬代は1シート(28日分)で2500円から3000円程度になる。

 吐き気や少量の出血、頭痛といった副作用が起こることがある。同クリニック所長の産婦人科医北村邦夫さんによると、副作用は2、3周期の服用でほぼ落ち着く。北村さんは「低用量ピルを使うなら受験日の2、3か月前からの受診が望ましい」と話している。(中島久美子)

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(2010年10月23日 読売新聞)