女性と漢方(2)血流改善 月経痛和らぐ | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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より

 月経中やその前後に、腹痛や頭痛、腰痛、イライラ、落ち込みといった症状を感じる女性は少なくない。重いと、生活に支障が出ることもある。

 中学生のころから月経痛があった東京都内のA子さん(35)は、数年前から症状が悪化。月経前の頭痛にも悩まされ、鎮痛剤を飲んでいたが、激しい頭痛で吐くこともあった。冷え症もひどく、夏でも靴下をはいて寝ていたという。

 漢方治療を行う表参道福澤クリニック(東京都港区)で、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)を処方されて服用したところ、5か月後には症状はほぼ治まった。

 同クリニック副院長で、慶応大病院非常勤講師も務める福澤素子さんは「月経痛の一番の原因は、漢方でいう『オ血(おけつ)』(「オ」はヤマイダレに於)、つまり血流が滞っている状態です。A子さんもそうでした」と話す。月経痛の患者に対する福澤さんの処方は、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)など。出血の多い場合にはキュウ帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)(「キュウ」はクサカンムリに弓)、痛みが強ければ当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)、血が不足し、肌が乾燥する「血虚(けつきょ)」の人には温経湯(うんけいとう)なども選択肢に入る。

 月経痛や月経異常は、遺伝的な要素もあるが、生活も大きく関係する。ストレスや冷え、寝不足などは、悪化の要因となるという。

 福澤さんは「薄い腹巻きを1枚巻いただけで、痛みが軽くなる人もいます。薬を飲むだけでなく、生活も見直してみてほしい」と話している。

2010年5月21日 読売新聞)