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足裏をもみほぐすなどして体の不調を和らげる健康法「リフレクソロジー」は、手にも応用できるという。化粧品専門店「ザ・ボディショップ」新宿店のリフレクソロジスト、武田純子さんは「手や指は仕事に勉強に家事にと、日々酷使されている。日頃から手指をもみほぐしてトリートメントすることで、手荒れのケアだけでなく、全身の疲労回復に役立てられます」と話す。
リフレクソロジーは「反射療法」と呼ばれ、足裏に全身の臓器や器官に応じた「反射区」があるという考え方に基づいている。例えば親指部分は頭部、親指の付け根付近は首――といった具合。不調な体の部位に対応した反射区を刺激し、もみほぐすことで症状を緩和させるという考え方だ。武田さんによると、手にも足と同様の反射区があるという。「病院に行くほどではないけれど、ちょっとした疲れや不調を感じた時に、仕事や家事の合間に自分で手や指をもみほぐしてはどうでしょう」と勧める。
まず親指は、足と同様に頭部の反射区。親指の爪の両脇を挟むようにして刺激する。またどの指も、第1関節より先の部分は「副鼻腔(びくう)」の反射区だという。「鼻やのどに不調がある人は、指先を触ると張っていることが多い」と武田さん。各指先の腹の部分を少し強めに、5秒ほど押す。そして指と指の間の「水かき」部分は目の反射区。人さし指と親指で強めに挟んで刺激する。
ハンド・トリートメントは自分ひとりでやってもいいが、家族にしてあげるのもいい。武田さんは「人に手を当ててもらうことはタッチセラピーの一種で、精神的なリラックス効果が高い。相手の体温を感じて安心することで、不調が和らぎ疲労回復につながる。ぜひパートナーや家族と、お互いにやってみて」と話している。(月野美帆子)