指をいたわる(2)湯水で手浴 しもやけ防ぐ | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 痛くてかゆい指先のしもやけは、寒風にさらされたり冷水に触れたりして血行が悪くなることが原因だ。予防のために、身の回りのものを使った血行改善方法を試してみてはどうだろう。

 NPO法人「おばあちゃんの知恵袋の会」(東京)は、古くから実践されてきた暮らしの知恵や健康法を会員から募り、伝承している。理事長の村尾宏さんは「昔の人は日々の生活の中で、しもやけ予防に知恵を絞って工夫してきた。しもやけになりやすい体の部位を冷えから守り、血行を促す服装や生活習慣を心がけることが大切です」と話す。

 手の血行促進のために簡単にできるのが、湯と水の「交互手浴」という方法。両手を浸せる大きさのボウルや洗面器を二つ用意し、一方に42度ぐらいの湯、もう一方に水を張る。それぞれ30秒ずつ、10回ほど交互に手を浸すうちに、指先がポカポカとしてくる。「この後、手荒れ予防に保湿クリームを塗るのを忘れずに」と村尾さん。

 このほかに、しもやけ予防のための血行促進法として実践できそうな“おばあちゃんの知恵”は「長ネギをせんじた汁を湿布にして指先にあてる」「ショウガの搾り汁を入れたショウガ湯に浸した湿布をあてる」「セリの葉をもんだ生汁を患部にすりこむ」など。

 また、日頃から体を温める食習慣を心がけるといいという。ショウガやニンニク、タマネギなど辛みのある食材には体を温める性質があるので、今の季節にお勧めだそうだ。一方、トウガラシなど強い辛みを持つ食品や鍋料理などを食べて汗をかいた後は、汗が乾く時に熱が奪われ、体が冷えてしまうことがある。よく汗をふくことが大切だ。

 村尾さんは「手浴や湿布、食養生法は、いずれも症状が軽いうちにできる対処法。かゆみがひどい、皮膚がただれるなどの場合は、すぐに医療機関へ」と助言している。

(2010年1月27日 読売新聞)