歯を白く(2)汚れ付けるごしごし磨き | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 飲食物による汚れやたばこのヤニによる歯の黄ばみを防ぐには、口の中の環境を、汚れが付着しにくいように整えることが重要になる。

 ナグモ歯科赤坂クリニック(東京・赤坂)の歯科衛生士田島菜穂子さんは、「汚れを落とそうと自己流でやっていることが、実は汚れを付きやすくしていることがある」と指摘する。

 たとえば、硬めの歯ブラシや、ヤニとり効果をうたう粒子の粗い歯磨き剤を使い、強い力でごしごしと磨くこと。これは、歯の表面に細かな傷をつけてしまう。いったんは汚れが落ちても、この傷に、再び飲食物などの汚れが付着しやすいので、黄ばみやすい歯を作っていることになる。

 歯ブラシは軟らかめか普通の硬さを選ぼう。柄が適度にたわみ、力がかかりにくい工夫がされている商品も使いやすい。茶渋などを針のような先のとがったもので削り落とすのは厳禁だ。

 汚れを落とすには、唾液(だえき)も大切だ。

 慶応大医学部臨床薬剤学教室講師の今村知世さんは、「頻尿の薬や、腹痛時に処方される消化管運動抑制薬などは、唾液の分泌を抑える働きがあるので注意してほしい」と指摘する=表=。

 田島さんが教えてくれたのは、唾液を分泌する唾液腺を刺激するこの一押し=イラスト=。両手の親指であごのつけ根あたりの、首の上部を押す。「食前食後はもちろん、テレビを見ながら、駅で電車を待ちながらなど生活のいろいろな場面で、意識して唾液を出してみましょう」

 汚れが気になる場合、歯科での歯の掃除(クリーニング)もある。様々な硬さのブラシやクリーム(薬剤)を使い分け、丁寧に歯を磨き上げる。着色汚れのみを落とすのは自費で、1回数千円から1万5000円程度になる。

(2010年1月20日 読売新聞)