■世界一の癒し効果、アザラシ型ロボット「パロ」、いよいよ実用化 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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アザラシ型ロボット「パロ」ってなんだろう?と検索してみました^^

http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2004/pr20040917_2/pr20040917_2.html

より抜粋

 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)知能システム研究部門【部門長 平井 成興】は、マイクロジェニックス株式会社【代表取締役社長 木村 準】(以下「MJ」という)と、アザラシ型メンタルコミットロボット「パロ」(以下「パロ」という)【図 1 参照】の新型(第8世代)を開発した。このパロに関わる知的財産権を、産総研 ベンチャー開発戦略研究センター【センター長 吉川 弘之】の スタートアップ開発戦略タスクフォースにより平成16年9月17日に設立される 株式会社 知能システム【代表取締役社長 大川 丈男】(以下「ISC」という)にライセンスし、ISCよりパロの商品化を予定。ISCは、平成16年9月20日(敬老の日)から、高齢者向け福祉施設などを対象に活動を開始する。

 産総研 知能システム研究部門では、ロボット・セラピーを提唱し、1993年からアザラシ型メンタルコミットロボット「パロ」の研究開発を行っている。パロは、1台1台手作りのため、顔つきなどが異なるほか、学習機能により、新しい名前を学習したり、飼い主の好みに応じた行動を学習したりするため、個性を獲得する。

  介護老人保健施設「豊浦」(茨城県つくば市)において、平成15年8月から現在まで、パロによるロボット・セラピーの実証研究を行い【図2参照】、心理的効果(うつの改善、元気付ける、動機付けるなど)、生理的効果(尿検査によりストレスの低減を確認)、社会的効果(高齢者同士や介護者との会話の増加)があることを確認している。また、介護者の心労を低減することにも有効であることを確認している。この実験において、1年以上パロは飽きられずに愛着を持って使用され、無故障、無事故で現在に至っている。

 国内の医療・福祉施設の他、スウェーデン・カロリンスカ病院および国立障害研究所、イタリア・シエナ大学付属病院、フランス・カーパプ病院、アメリカ・スタンフォード大学付属病院でもパロによるロボット・セラピーの研究を実施し、非常に良好な結果を得ている。

これらの実証実験の成果が認められ、平成14年2月には、世界で最もセラピー効果があるロボットとしてギネス世界記録に認定されている【認定証参照】。

 ロボット・セラピーの実験を通して改良を重ね、抗菌加工、防汚加工、電磁シールドなどを施し、安全性や、耐久性を高めたパロの新型(第8世代)を開発した。パロに関わる知的財産権を平成16年9月17日に設立される産総研発ベンチャーのISCにライセンスし、ISCよりパロの商品化を行う。

 なお、パロは東京・青山およびお台場のTEPIA(平成16年9月10日~17年7月まで)、スウェーデン国立科学技術博物館(平成15年5月~3年間)などで展示中であるほか、今後は2005年日本国際博覧会(愛知万博)(平成17年3月25日~9月25日まで)で展示される予定である。

 多くの先進国は、少子高齢化が進んでおり、日本は、2015年には人口の26%が65歳以上になると予測されている(総務省 統計局 統計データによる)。そのため介護が必要な人々の数も増加することが見込まれており、現在でも介護保険による支援が急増し、社会的コストを高めている。そこで、高齢者の「生活の質」を高めることにより、介護を予防したり、家庭や医療・福祉施設などでの介護の質を高めたりすることが望まれている。ペット動物を飼育することによって、心理的効果、生理的効果、社会的効果があることからアニマル・セラピーも研究されているが、アレルギー、 人畜感染症、噛み付き・引っかきの事故などから、特に医療・福祉施設において、動物を導入することは難しい。そこで産総研では、ロボット・セラピーを提案し、動物型ロボットの研究開発と、セラピー効果の実証研究を行った。


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