中枢性摂食異常症の治療 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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ィキペディア

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%92%E9%A3%9F%E7%97%87

他の精神疾患 がそうであるように、ANも社会的・精神的・肉体的な要素を併せ持つ複雑な疾患である。早期の治療は治療の成功率を高める。

治療法は、入院・外来での疾患教育、認知行動療法 や集団療法などの心理療法薬物療法 、家族のカウンセリングなどが中心となる。患者が病気であることを否認する場合や、ANの存在を容認したとしても治療には拒否の姿勢を示す場合はよくみられる。さらには、治療を認める姿勢を見せて、実際には出された食事を隠れて捨てる、などの行為も少なからず見られる。

治療にあたっては、体重増加のみを治療目的とすべきではない。「とにかく食べろ」といった強硬な姿勢を家族や治療者が見せることは、通常逆効果となる。長い間ANと戦っている患者にとって、食物を食べること自体が大変な苦痛・恐怖につながるためである。また体重増加以外にも、患者の主体性を重視し、人間としての成熟対人関係の充実実生活での適応などを援助することが重要だからである。以上のように、適切な医師-患者関係、家族-患者関係を築くことが最も大切である。

インターネット等で摂食障害患者、元患者との交流を持つことがよい影響をもたらす場合もある。

治療により軽快した場合、再発や、神経性大食症の発症に注意する必要がある。

厚生労働省の特定疾患に該当し(前述)、治療法についても重点的に研究が進められている。


難病情報センター

http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/072_i.htm

中枢性摂食異常症の治療目標は、ストレスに適切に対処する能力を養い、やせや過食に陥らないようにすることである。個々の患者の性格、能力、環境が異なるので、唯一の特効的な治療法があるわけではない。個々の患者に応じて支持的精神療法に加えて、適応や必要があれば行動療法、認知行動療法、家族療法、対人関係療法、芸術療法、集団精神療法などを組み合わせる。医療者との治療関係をつくり、患者の治療の動機付けのための教育と情報提供を行う。ついで、患者が家庭、学校、職場で対処できず発病に関係した問題を解決していく援助をしながら、患者の認知の偏りの修正とコーピングスキルの増進をはかる。

神経性食欲不振症にはやせが合併するので、栄養療法が優先される。栄養療法は救命、低栄養に伴う合併症や後遺症の予防、飢餓による精神症状を軽減して心理的治療を受け入れるために重要である。最終的には規則正しい食事の摂取をめざすが、当初は食品の種類を問わず、必要摂取エネルギーを確保する。必要に応じて高カロリー流動食の利用、経管栄養法、経静脈栄養法(末梢点滴、高カロリー栄養法)も行われる。薬物療法は便秘などの身体的症状や低カリウム血症の補正に、不安や抑うつなどの精神症状に補助的に行われる。

やせの程度がひどく、飢餓による精神症状が強い場合は、自然に好転することは困難である。患者に体重増加を受け入れさせことは容易ではないが、多くの患者は混乱しており本症について十分知らないので、教育的に対応し、通学の継続や低身長の予防などの具体的な目標を持てれば、ある程度の体重増加に同意することが多い。栄養療法にて栄養状態を改善しつつ、解決する問題は食行動の異常ではなく本症に陥らなければならなかった心理的問題や、コーピングスキルの未熟さであること、心身の能力を回復させて周囲の援助を得て本来の問題に取り組むことを提案する。さらに、家族や学校関係者の協力を得て、患者が療養しやすい環境を整える。

神経性過食症患者の治療もコーピングスキルの増進と認知の偏りの修正である。適正な体重を受け入れさせ、ものの捉え方の偏りの修正を手助けしながら、コーピングスキルの向上をはかる。本人が受け取るストレスを減らし、ストレスと感じた場合はそれを食行動の異常ややせで反応しないで、適切な方法で解決する行動パターンを学ばせる。過食は他の問題行動の代替になっていることが多く、過食だけを止めることは困難である。

ケア

神経性食欲不振症重症例では体力や筋力の低下で転倒しやすくなる。遷延例では骨折も伴う。長時間臥床や和式トイレの体位で下肢の神経麻痺も併発する。褥瘡もできやすい。

食事・栄養

神経性食欲不振症では、最終的には規則正しいバランスの良い食事を摂取できることを目標にするが、当初は食べることに恐怖を覚えるため、患者が好む食べやすい食品を容認しつつ、摂取エネルギーを確保する。肥満恐怖に理解を示して、患者の受容できる体重に応じた栄養指導する。カロリー表示されている市販の食品や高カロリー経腸栄養剤も利用できる。

神経性過食症では、過食のメリットを認めて消失させるよりコントロールすること、過食があっても生活の質をなるべく上げることをめざす。目標体重を最低でも標準体重の85%に適正化させる。適切なエネルギーと栄養素を与えて、身体的飢餓を予防する、過食衝動を予防するために絶食、嘔吐や下剤乱用を改善する、過食しやすい環境や生活パターンの改善(食べ物が多い、夜型の生活)を指導する。食事日誌(その日の出来事や摂食の時間や内容)を記入して、抑うつ、不安、孤独、退屈、ストレスが過食の引き金になっていることに気付かせ、浄化行為に費やしている金額や時間を徐々に減らすプログラムを作成する。


※厚生労働省の難病としての中枢性摂食異常症は、精神疾患ではなく、内分泌系疾患として扱われます。