腹をへこます(3)有酸素運動 組み合わせて | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

変なニュース面白いニュース、野球、サイエンス、暇つぶし雑学などなど

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/plus/20090827-OYT8T00337.htm

より

 おなかを引っ込めるドローインを続けると、1か月程度でも腹囲減少が期待できる。

 しかし、「それで脂肪が減ったと思うのは間違い」と東大教授、石井直方さん(身体運動科学)は指摘する。この腹囲減少は、コルセットのような働きをする腹横筋が引き締まって内臓の張り出しを抑えている面が大きいからだ。

 もちろん、ドローインを続ければ、運動量や筋肉量の増加になり、長い目で見れば脂肪消費につながる。

 しかし、「効率的に脂肪を減らすなら、やはり有酸素運動だ」(石井さん)。ウオーキングなどの有酸素運動は、持続的な運動で酸素を消費し、脂肪を燃やす効果がある。

 有酸素運動にドローインを組み合わせると、さらなる効果が期待できるという。石井さんらが行った実験では、10分間の歩行で、ドローインしながらの歩行と通常歩行を30秒ずつ交互に繰り返すと、通常歩行だけの場合よりカロリー消費量が40%前後上昇した。

 通常歩行(体重70キロの場合)は1時間で約220キロ・カロリー消費するとされるが、これにドローインを交え、カロリー消費が40%増しになったとすると、約310キロ・カロリーの消費になるのだ。

 ところで、腹、腕、足など部位を選んで脂肪を落とすことは可能なのか。例えば、おなかにゴム腹巻きやラップを巻いて運動する人もいるが、効果はあるのか?

 石井さんによると、体温が上がると脂肪分解を促す酵素の活動が活発になるという研究報告があり、理論的には可能性ゼロとは言い切れないという。最近は部分やせの可能性を唱える学者もいる。しかし、科学的証明はまだない。

 とはいえ、おなかが気になる人は、がっかりすることもない。「内臓脂肪は皮下脂肪よりも3倍ほど減りやすい性質なので、努力が表れやすい部位だ」(石井さん)という。