やってみよう!腰グルグル おなかキュッ | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

変なニュース面白いニュース、野球、サイエンス、暇つぶし雑学などなど

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/feature/20090730-OYT8T00610.htm

より

 骨盤の体操がはやっていますが、骨盤のゆがみを直せばダイエットできますか。

 腰は古くから力の源とされてきた。そこを支える骨盤の“ゆがみ”を直し、ダイエットを目指す体操の本やDVDがブームになっている。その一つで、「下半身からみるみるやせる腰回し!ダイエット」を書いたSHINO(シノ)さんのスタジオを訪ねた。

骨盤意識の体操

 ちょうど体験に来ていた女性3人がフラフープのように腰をぐるりん、ぐるりん。中から現れたのがSHINOさんだった。身長167センチ、体重43キロ、ウエスト54センチ。バービー人形のような体形なのに、御年50歳だと聞いて腰を抜かしてしまった。

 きっと最初からスタイルが良かったに違いない。そう疑ったが、「実は20歳で出産した後のウエストは86センチ。ダイエットのかいなく、お風呂で長女にお肉をつかまれた時はショックでした」と笑う。

 当時は体操とは無縁の主婦。出産から約半年後、突然の雨に洗濯物などを、両手と(また)に挟んで運び、急におなかが引き締まった感じがした。

 以来、骨盤を意識した体操を独自に工夫。次第にやせてきた。整体やヨガなども学び、体操教室も開きながら、「美腰(びこし)エクササイズ」に仕上げた。

 代表的な体操が「腰回し」。これを続けると食事制限なしにダイエット効果が期待できるという。「うまく回せると心地よく感じるはず。歯磨きの間などに習慣として続けることが大事」と助言する。

姿勢を正す効果

 でも、本当に骨盤の“ゆがみ”を直せばやせるのか。SHINOさんの腰回しを肥満体形の腰痛患者らの運動療法に取り入れた岐阜県可児市の整形外科医、加藤良一さんは「実際には骨盤は出産前後以外、ほとんどゆがみません。姿勢が良くなり、骨盤内に下がっていた臓器が元通りになって、下腹部が引き締まったのです」と指摘する。

 姿勢が悪く、腹筋が緩めば、内臓は骨盤内に下がり、おなかが出てくる。逆に首から背中、腰をまっすぐにすれば、ウエストが細くなる。

 さらに()関節を柔らかくし、ゆっくりと腰回しをすれば、腹筋、背筋、肩や首の周りの筋肉など、全身が鍛えられる。こうなると、じっとしていても体がエネルギーを消費する基礎代謝も高まる。それに、見た目より腰回しはかなりの運動量になるらしい。

 実はSHINOさんの本の購入者は3割が男性で、都内の公園で深夜、中年男性2人が腰を回していたとの目撃情報もある。男の私もメタボ対策として少し腰を入れてやってみようか――。(山崎光祥)

おへその下に力入れて

<まずは正しい姿勢>

〈1〉足を肩幅に開いて立ち、背筋を伸ばす〈2〉「気をつけ」の姿勢から両腕を真横に上げていき、腕が耳の後ろまで来たら手のひらを前に向ける〈3〉7秒程度止めてから、上げた時とは逆にゆっくりと手を下ろす。

<そして腰回し>

〈1〉脚の付け根、ひざ、首、肩の力を抜く〈2〉おへその下あたりに力を入れ、お尻から前に出すように下半身だけをゆっくり回し始める〈3〉軽くお尻を突き出すように後ろへ回す〈4〉大きな円を描くように1回転させる。

やりやすい方向から、左右それぞれ10回程度。足の裏で体重の移動を感じる。息は止めない。