海を楽しむ(1)心地よい波のリズム | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/plus/20090728-OYT8T00325.htm

より

 夏休み、海でのレジャーを計画している人も多いはず。そこで今週は、海を健康的に楽しむ知恵を紹介する。

 そもそも、人はなぜ海に行きたくなるのだろうか?

 ビーチクラブ全国ネットワーク事務局長の井坂啓己(ひろみ)さんは「海には、人の五感を刺激する要素がそろっています」と説明する。

遠く左右に広がる水平線(視覚)、波の音や海鳥の声(聴覚)、水の冷たさ、日光の暖かさ、風や砂の感触(触覚)、磯のにおい(嗅覚(きゅうかく))、海水のしょっぱさ(味覚)。

 風でも、向き、強弱、湿気などが季節や時間帯によって変化する。その多様さは、プールでは味わえない。

 「特に日本の海は変化に富んでいる。海辺へ行き、はだしで歩くだけでも非日常が味わえる。最高の気分転換になります」と井坂さん。

 波の音については、規則性と不規則性がほどよく調和したリズムが人を心地よくさせると言われている。「1/f(エフぶんのいち)ゆらぎ」と呼ばれ、自然界には多く存在する(別表)。

 さらに、波の音に含まれる「超音波」による影響を明らかにしたのが、日本大学理工学部教授(海洋環境工学)の堀田健治さんだ。

 超音波は、人間の聴覚では聞こえない周波数帯の音。研究では、26人の大学生に、超音波を含めた波の音と、それを取り除いた波の音の両方を聴かせた。その結果、19人(73%)で、超音波入りの音を聴いた時に、人がリラックスした時に表れる脳波「アルファ波」が活性化していた。

 「聞こえない音なのに人に影響を及ぼすのは、耳ではなく皮膚や骨を通じて感じているから、と言われている」と堀田さん。

 海の心地よさについてはこれぐらいにして、次は海での遊びや健康法を紹介しよう。