発酵食品の効能(3)ヨーグルトで免疫力強化 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

変なニュース面白いニュース、野球、サイエンス、暇つぶし雑学などなど

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/plus/20090528-OYT8T00332.htm

より

 日本人に不足しがちなカルシウム。効率的に取るには、ヨーグルトが有効だ。

 牛乳を乳酸菌で発酵させたもので、たんぱく質やカルシウムを豊富に含む牛乳の栄養成分を受け継ぐ。発酵で消化吸収が良くなってもいる。明治乳業食機能科学研究所の竹友直生・乳酸菌研究部長は「高齢者や妊産婦、子供には、特にお薦めです」と話す。

 カルシウムの一部は、水に溶けやすい乳酸カルシウムになっていて、吸収率が高まっている。たんぱく質の一部も、分子の小さいアミノ酸やペプチドに分解されている。しかも半固形状のため、胃にとどまる時間が液体より長く、それだけ消化されやすい。

 「牛乳を飲んだらおなかがゴロゴロする」という人がいるが、その原因となる乳糖も3割程度は分解されている。牛乳の苦手な人でも、おおむね安心だ。

 乳酸菌の効能のうち、整腸作用はよく知られている。腸内でビフィズス菌などの善玉菌の増殖を助け、悪玉菌が増えるのを抑える。腸内環境が整えば便通がよくなり、健康と美容にも役立つ。

 最近注目されているのは、がんやインフルエンザの予防・抑制効果。同研究所では、特定の乳酸菌が、がん細胞などを殺すNK細胞を活性化させて、免疫力を強めることを証明している。

 デザートの印象が強いヨーグルトだが、ブルガリア料理店「ソフィア」(東京・汐留)の松本裕司社長は「ブルガリアでは、料理の材料であり、調味料。普段の食事にどんどん取り入れて」と提案する。一番のお薦めは、ヨーグルトに同量の大根おろし、少々のおろしニンニクを合わせたソース。調味は塩やみそでお好みに。揚げ物やゆで野菜にかけたり、しゃぶしゃぶのタレに使ったりできる。

 硬めの肉も、ヨーグルトに漬け込むと軟らかくなる。ザルに乗せて水切りしたヨーグルトは、クリームチーズ代わりにもなり、工夫次第で使い道は広がりそうだ。