「最も地球似」の太陽系外惑星を発見=仏天文台など | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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【パリ21日AFP=時事】仏グルノーブル天文台などの研究チームはこのほど、地球からてんびん座方向に約20.5光年離れた恒星系に、これまでに太陽系外で見つかった中では最も質量の小さい惑星と、液体の水が豊富に存在している可能性のある惑星を発見した。(写真は星団の様子)
 研究チームは南米チリのラシーヤにある直径3.6メートルの望遠鏡に取り付けられたHARPS(高精度視線速度系外惑星探査装置)という分光器を使ってこれらの惑星を見つけたという。
 同チームによると、「グリーゼ581e」と名付けられた小さい方の惑星は質量が地球の2倍で、これまでに見つかった350近い太陽系外惑星の中では最も小さく、地球と同様に岩石の多い表面を持つものとみられる。ただ、恒星(赤色矮星)に近く公転周期はわずか3.15日で、その表面が灼熱状態であるのはほぼ確実だ。
 一方、近くにある大きい方の「グリーゼ581d」は地球の7倍の質量を持ち、表面の組成は不明。太陽系外惑星は一定以上の大きさだと太陽系の木星のような巨大ガス惑星になり、1995年に最初の太陽系外惑星が発見されて以来、これまでに見つかったものは大半がそうしたタイプだ。
 ただ、グリーゼ581eの発見によって可能になった新たな計算によれば、グリーゼ581dは恒星から遠くも近くもなく、生命の存在に適した「ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)」内にあるという。研究チームのメンバーは「グリーゼ581dは岩石物質だけで構成されるには質量が大き過ぎるが、氷惑星であると推測することはできる。巨大で深い海に覆われているかもしれず、水が存在する可能性が強い初の太陽系外惑星だ」と話している。 〔AFP=時事〕(2009/04/22-22:48)