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このサイトには、いろいろな相談と回答があります。

例 「太った自分」にウンザリ

 20歳の女子学生。大学入学後、やせ願望が強くなり、過度のダイエットで10キロやせました。体調を崩し、生理も止まってしまいました。実家に戻り、三食しっかり取ったところ、体調はよくなりましたが、体重も元に戻ってしまいました。

 それからというもの、太った自分を鏡で見るたび、やせていたころを思い出し憂うつになります。何を食べれば太らずにすむか、いつも考えています。街で細い女性を見ると自分の存在が恥ずかしい。現在165センチで50キロ。友達にはやせていると言われます。

 家族も友達も恋人もすてきな人ばかりで、ストレスもありません。自分がなぜこうなったか、わからないのです。ただただ、体形が気になり、毎日がつらい。本当はみんなとおいしいものが食べたい。どうしたら普通に暮らせるのでしょうか。(埼玉・W子)

 うーむ。あなたは摂食障害に陥っている可能性がありますね。「体重を急激に減らし、生理が止まった」「過度に体重増加を恐れる状態が続いている」などが該当します。これがひどくなると、栄養障害や脳細胞への影響も出てきかねません。

 この病気の根本には、自己身体イメージのゆがみが存在します。つまり太ってはいないどころか、むしろやせているくらいなのに「太りすぎだ」と考えてしまうんです。あなたの場合にも、これが色濃く表れています。つまり、元々やせていたのにダイエットしたり、友達からはやせていると言われても、鏡を見ると自分は太っていると思うなどの点ですね。

 まず第一歩は、自分がこの誤った認識を自覚することでしょう。それと合わせて、いろんなことに関心を持って、自分の世界を広げるよう努力することも大事です。人間は一つのことにこだわると、なかなか変換が利きませんからね。

 あなたの場合、家族や友人など周囲との人間関係が良いことは幸いです。それを大いに生かして、相談したり、話しあったり、そういう自然な交流が摂食障害からの脱却に筋道をつけてくれるという気がします。