玉虫色のパラソルを空にかざして、私を忘れないでください。


それは私の心。


あなたに降る雨を、喜びに変えてしまう意思です。


雨、歌えよ雨。


雨、踊れよ雨。


あの蒸した日に出逢った私たちが、移ろいゆく紫陽花の側で織りなす綾。



私たちは誰も知らない夢だから、無限に生き続けることを願っています。


例え、私とあなたが離れ離れになったとしても。



そっとパラソルを閉じて、傘立てに並べてください。


それもあなたの自由。


あなたに降らなくなった雨は、あなたの希望です。


雨、巡れよ雨。


雨、光れよ雨。


こんなコールタールな空は、あなたのことを自然に思い出させます。


あなたは私を見ずに、ただ察知するばかり。


私という空虚な存在を。


それでも、私たちは運命により出逢いました。


これから先も、私は夢を食べて生きていきます。


私のためのパラソルはもうありません。


私は時折 雨に濡れながら、あなたの幸せを思い続けています。



玉虫色のパラソル、を永遠にあなたに譲ります。