空を見上げれば風の模様





        飛び交う飛行機


        地には懐かしい草花


山の家に住みはじめて一年が経った

それまでは 街の家で

寝て起きて仕事に行って…の繰り返しだった


なんとなく 家の中も乱雑で

夜中まで働いて 帰りにコンビニで買った

お酒を飲んで 寝る


それが悪いわけじゃないけれど

誰もいないところに行きたいなぁ

静かで山の上から 

海を見渡せるようなところに行きたいなぁ


幼い頃のように

もう一度 自然と共に生きよう


そんな思いで勇気を出して

今 ここにいる

窓から見える景色は 思い描いたそのまま


私の祖母はヒーラーで

みんなが彼女のもとに集まり

苦労の中にも 笑顔を絶やさない人だった


そんな祖母に育てられた私は

彼女と一緒に 家に帰ってくる御霊の音に

いつも「おかえり」と言ってたなぁ

彼女の息子で 私の父親は 早くに亡くなり

よく玄関をガラッと開けて

わかりやすく帰ってきていた


そんな感覚が街中にいた頃は

薄れていて

今 自然の中で暮らすようになり

また蘇ってきた



山の神様や龍神様と暮らしながら

私は幸せに生きている