260日目 「プレはぴば」 | USKの旅日記

USKの旅日記

26歳からの青春の記憶


2014.10.12
萩市(山口)



城下町を軽く散策し、松陰神社へ。








山口では、吉田松陰のことを尊敬と親しみを込めて、「松陰先生」と呼ぶので、以下SSとする。


SSは1830年、萩藩の下級武士の家に生まれる。幼い頃から兵学と経学の厳しい教育を受け、10歳から藩に出仕し、19歳で独立師範となる。

幕末、外国の脅威を体感したSSは25歳のとき、ペリー提督の船に談判し、海外渡航を試みるも失敗し、江戸獄に入れられた後、萩の野山獄に送られた。

そこで膨大な書物を読むだけでなく、囚人や看守へも講義。そのことは杉家幽囚生活でも続き、後、松下村塾に発展する。この頃からSSの憂国の情が徐々に激しくなり、安政の大獄により、江戸獄に送られ、1859年10月27日、30歳で処刑された。

しかし、SSの志は絶える事なく塾生たち(高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山形有朋、野村靖ら)へ受け継がれ、明治維新、近代国家成立への原動力となる。



松下村塾









SSが幽囚されてた部屋



松陰神社



宝物殿「至誠館」は濃かった!

刑死の直前、塾生たちにあてて書かれた文「留魂録」、「英訣の書」、「諸友に語ぐる書」は現代語訳されてて、死を目前にしたSSの心情を垣間見れて貴重な資料だった。死刑ってわかってても尚、自分の誠を尽くす姿勢はかっこいいと思った。一方で、そこまで国の未来をおもう熱い気持ちは、平和ボケしたひとりの現代人として測りかねた。

歴史館は70余体の蝋人形で、SSの生涯の主たるシーンを再現し、説明がなされてた。



←山形有朋 →伊藤博文

リアル(笑)




空がもってくれそうだったから神社近くの伊藤博文の旧宅と別宅に行ってみる。

東京の品川にあったものを1/3程移築して保存してる。教科書ではみたことないような彼の若い時のや家族の写真がたくさんみれた。受付のおばあちゃんも親切に説明してくれた。ありがとうありがとう(´▽`)










ここらへんで切り上げて、風雨の強くなる前に買い出しして、今宵の宿へ。

雨がぽつぽつきはじめた頃、「古民家ゲストハウス 暁屋」の軒先に着いた。周りの民家に溶け込んでてうっかり通りすぎそうな、落ち着いた雰囲気。

マスターは丸顔に長い顎髭をはやした、なんとなく世捨て人オーラの出てる人(笑)





今年5月にopenしたばかりで、清潔感があって、談話室も広い。元々の家屋にほとんど手を加えてないらしい。いい感じだ(^^)

シャワー浴びてさっぱりして、談話室でマスターとだべる。バックパッカーとして世界70ヵ国を巡った旅人で、見聞が広く、話が深くて面白かった。








ひと眠りしてベッドでくつろいでると、隣りのベッドに新しいお客さんが来た。向こうから話しかけてきてくれた。

彼の名はSさん。私立高校の先生をされてる。前には中学教師や、ユ●クロ社員、韓国の日本語学校など色んなお仕事をされてきたそうだ。しばらく話をしてて、話のネタに明日は俺の誕生日だというと、せっかくだからと夕飯に連れ出してくれた。

小雨降るなか、歩くこと15分くらいで「和食れすとらん 中村」。とりあえずビールで乾杯からの男子トーク。Sさんは溌剌としていて、笑顔が印象的な楽しい人。話してても実年齢よりかなり若く見える。いい話をたくさん聞けた(^^)

刺身盛りは勿論、中村定食は美味くてボリュームもあり、大満足!

会ったばかりの俺にこんなに良くしてくれて本当に感謝感激です!(_ _)(_ _)(_ _)Sさん、ありがとうございました。



帰りに酒と肴を買って戻る。宿で、俺らとマスター、ライダーIくん、福岡のライダーFさん、あとで女性客お二人も合流して酒盛り。雨の中俺のためにケーキを買ってきてくれて、歌ってもらって、めちゃくちゃ嬉しかった。最高の誕生日(前夜)だー(ノД`)♡

皆さんありがとうございました!!!ヽ(´∀`)ノ



天気:曇り後雨
走行距離:-km
ゲストハウス泊