これまでほとんどMV(MUSIC VIDEO)を作らなかったSTARMARIEが、
「ヘブンズ・ウェディング」のMVを公開しました。
https://www.youtube.com/watch?v=QIS3owk7sU8
これには、意味があります。
2015年の6月に武道館宣言をしてから、早2年。
結論、我々にとっては、武道館は2年でできるほど甘くはなかった。
敗北ではありません。
それだけ途方もない作業だということです。
以前、ツイッターで武道館をやるためには、
資金面が一番ハードルが高いと書きました。
それと同時に、取り組まなければならないことは、
”本物”にならなければいけないということです。
小手先のショーでは、
1万人のハートはつかめないと考えました。
それまでは、ライブのカラオケ全てに歌が入っていました。
歌をかぶせる、とか、なんとか都合の良い言葉はいくつかありますが、
いわゆる世間的には、"口パク"の類です。
パフォーマンスを重視するため、
テーマパークのSHOWのように、
歌に重きは置いてきませんでした。
これは、僕の間違いでした。
それが、彼女たちの成長を止めていました。
いきなりすべてを変えることは難しいし、
口パクを否定しているわけではありません。
リスクを減らしたり、良く見せるための1つの手法だし、
ファンが喜ぶなら全然ありだと思う。
0か100ではなく、50くらいいれておく、
という手法もあります。
今回の「ヘブンズ・ウェディング」は、
ライブで使うカラオケには、コーラス1つ入っておらず、すべて生で歌っています。
横浜ではピアノ1本で歌いました。
当たり前のことが、
やっとできるようになってきました。
「ヘブンズ・ウェディング」は、
とても難しい歌です。
最初、曲をいただいた時は、
こんなに難しい曲は無理だと思いました。
しかも、歌詞は全然できませんでした。
季節が何度も変わりました・・・汗
でも、何かの拍子に、
やってみようと思いました。
そんな時に、考えたことがウェディングソング。
STARMARIEなりのウェディングソング。
亡くなってしまった母が、
娘の結婚式を天国から見守る、という物語です。
お恥ずかしいのですが、
初めて自分で歌詞を書きながら涙しました。
気に入っているところは、
一番サビの「そして何より 自分のこと一番に」というフレーズです。
最近は、相手を思いやることがスタンダードすぎて、
息苦しい世の中です。
きっと親なら、
誰よりも自分の子供の幸せを願います。
でも、自分で自分を傷つけてしまうことがあります。
それからは、誰も守ることができません。
自己肯定をして、しっかり生きて欲しい。
不器用でもいい。
この2年で、
STARMARIE 彼女たちは、めきめき歌の力をつけてきました。
いきなりMayJさんみたいになれない。
でもね、いいんです。
歌は心だと思うんです。
心が心に触れるから感動すると思うんです。
感動は共鳴します。膨らみます。
1万人に広がります。
「ヘブンズ・ウェディング」は、
いわば、2年間のSTARMARIEの挑戦・可能性の結晶です。
彼女たちは、くじけながら、
自己肯定を少しずつ覚えて、歩きだしました。
それは、評価してくださるファンの皆様のおかげです。
まだまだ武道館は遠い。
けど、信じる。
そういった意味が、この作品には込められています。
是非、聞いてください。