これを感動と呼ばずに何を感動と呼ぶのでしょうか?
千秋楽間近。駆け込みで観てきました。
劇団四季『WICKED(ウィキッド)』
「福岡という地方都市で劇団四季が観れる奇跡」
というイケテル高校時代の友人の言葉。
「おっしゃる通りでございます!!」
そもそも僕が「東京から福岡に戻ってきたワケ」は、
「仕事ばかりしていると、仕事ができなくなる」。
とにかく仕事に集中していた東京時代。
仕事、仕事、仕事…
もちろんそれが僕を成長させてくれていた。
けれど。
クリエイティブなアウトプットをする仕事のくせに、
クリエイティブなインプットをしていない自分に気づいた。
「このままでは、人間としての幅や深みに欠ける…」
「今は仕事だけはできる男だが(完全な自己評価でした・笑)、将来的には仕事すら出来ない男になるだろう…」
そんな思いから、福岡に帰ってきたら、
「映画、ミュージカル、野球観戦、美味しい料理、刺激的な友人たち…」
「そんなクリエイティブなものたちに自ら巻き込まれていこう」
それだけは決めていた。
はい!前説がながーーーーーーーーい!!!
というわけで、
『WICKED(ウィキッド)』
視覚と聴覚の両刀使いでグイグイ攻められました。
800個もある舞台装置と衣装。
色によってこんなにも感情の表現ができるのか!?
そして人の心が動かせるのか!?
ただただ圧倒されました。
3時間という長丁場にも関わらず、まったく飽きのこない構成。
次から次へとめまぐるしくシーンが変わり、
「次はどうなるんだ、次は、次は…」と常に思わせる。
静かなシーンと、盛り上がるシーンの構成の妙技。
出演者の演技力。いや表現力という言葉の方が正しい。
観ているこちらを必然的に感情移入させる、まさに魔法のよう。
そして、やはりコレ。
エルファバが歌い上げるシーン。
これは善なのか?悪なのか?
そういった既成概念を超えた、
なんとも言葉にならない表現力、圧倒的な歌唱力。
本気で震えあがりました。
最後のカーテンコールでは、思わず涙が一粒…
でもこの涙、何の涙かが分からない。
おそらく、ただただ、感動してしまったのではないか…
というわけで、
「仕事以外のことをしていると、仕事ができるようになる」。
てな、強引なまとめをしつつ(笑)、
今日も仕事も、仕事以外にも、全力でいきたいな、と。