ふくおかで はたらく おとこの ブログ <福岡><企画>

ふくおかで はたらく おとこの ブログ <福岡><企画>


「海猿」「252生存者あり」といえば、
「海上保安庁」「東京消防庁」のハイパーレスキュー隊の物語。


彼らは今まさに東日本大震災の最前線で救済活動をしている人たちだ。


その「海猿」「252生存者あり」の取材・原案である小森陽一さんの講演が、
福岡県とBBDO小柳さんが中心となって企画運営している「ヂカギキ」で行われた。


ふくおかで はたらく おとこの ブログ <福岡><企画>


僕は幸運にも講演後の関係者打ち上げにもお誘い頂き、
小森さんに直接お話しを伺う機会まで頂けた。



小森さんのお話は心に突き刺さった。



福島原発に放水活動を行った直後、
その消防隊のリーダーが涙ながらに行った会見。

そのリーダーたちを直接知っている小森さんは言います。


「あんな感情的なところを一度も見たことがない」
「通常は仕事の前に家族にメールすることなんて絶対にあり得ない」



津波で5Km流され、あばら骨を折りながらも一命をとりとめた元自衛隊員がいる。
その彼が小森さんに電話口で号泣しながらこう語った。


「写真を18枚撮りました。その写真を託しますので必ずいつか物語にしてください」



小森さんが物語をつくる上で大事にしているテーマ。


「人がいかに死ぬかではなく、人をいかに助けるかを描きたい」


なぜか。


「人を殺すのは一人でもできる。けれど人を助けるには多くの人の力が必要。
だから人がいかに助かるかを描きたい」


またこうも教えてくれた。


「レスキュー隊員には『こどもの頃に死にかけて助けられた』経験がある人が多い。
阪神大震災を経験して、医者・看護師・レスキューになった人は多い」


だから。


「今後、東北から『地球を救うぐらいの子』が必ず出てくると思う」


そして東北にいるレスキュー隊の本当の強さを直接知っている小森さんが、
力強く語ってくれました。


「今あの人たちが守ってくれている。だから絶対にこれ以上ひどくはならない」



実は福岡在住である小森さん。最後にこの言葉で締めくくってくれました。


「頼られるのは余力のある人。いつでも頼られるよう、福岡は『ドンとこい状態』にしておこう」





小森さんと、この機会を頂いた小柳さんに心から感謝します。