「2060年、福岡市は存在していると思いますか?」

先週土曜日、
福岡市長選挙候補者の公開討論会が、
USTREAMで放映されました。

冒頭のコメントは、
サテライト会場に来ていた皆さんに、
僕が自己紹介と共に質問してみたものです。

その場の皆さんの反応は、ここでは秘密ということにしたいですが…(笑)
その時に僕が話したことを自分のためにも、
備忘録としてブログに書いておきたいと思います。



「市長選のポイントが、
こども病院のアイランドシティ移転ってなってるんだけど、
これって本当に今一番議論されるべきことなの?」


僕はまずこういう疑問を抱きました。

いったん東京で11年間働いてみた僕としては、
「そもそも50年後に福岡市って存在してるのかなぁ?」って。

50年後だとちょっと先すぎてイメージつきにくいので、
20年後の2030年には福岡市はどんな状態になっているのか?
イメージしてみたいんです。
例えば僕なら、自分が54歳、娘が25歳、息子が22歳…

20年後、世界の中で、アジアの中で、日本はどういう立ち位置をめざすのか、
それを踏まえて、日本の中で、福岡市はどういう立ち位置をめざすのか、
まずそういうビジョンが候補者の皆さんから聞きたいです。

そもそも20年後に福岡市がなくなったら、
僕や僕らのこどもと一緒に福岡市に住めなくなるんですよね、
どんなに福岡のことが大好きであっても。

「未来の生存や成長を見越して、
福岡市は何が何でもアジアの交流都市をめざす必要があり、
アイランドシティに産業集積しなければそれは絶対に実現できない!」
のであれば、それを主張してほしいし、その理由が聞きたいです。
逆もまたしかり。

こども病院が老朽化しているとか、駐車場が足りないとか、
移転すると交通の便が悪くなるとか、税金の無駄遣いしてるとか、
ゼネコンとの癒着がどうとか、

だから、
こども病院は百道(ももち)に残すべきだとか、
いや逆にアイランドシティに移転すべきだとか、
そんなこと、福岡市が必要でなくなったら、
議論すらできないと思うんですよね。
極論、みんなでどこかに移民しなきゃいけないし。

正直、候補者の皆さんのプレゼンテーションは、
すごく短期的視点で幼稚に思えました。

それは候補者の皆さん自身が幼稚なのか、
票を持っている僕らが幼稚だから、
それに合わせて幼稚な論点にしてきているのか、
どうなんでしょうね。


話は変わりますが、 矢沢栄吉が糸井重里対談で、
「自分のケツは自分でふけ」
って言ってたのがすごい記憶に残ってるんですよね。
要は自分ごとにしなさいよ、ってこと言ってるのかなあと。

この話はこの辺で終わりにしたいと思います。