前々回前回のブログで、僕の思考回路を長々と綴ってしまったのだが、、、

結局、じゃあ福岡に戻ってきて、何を思い、何をして、HATARAKU SUMMER SCHOOLに行き着いたのか?

1月に戻ってきて初めの3ヶ月間は観察をした。結果。社会人が元気がなかった。学生も元気がなかった。この地域に元気がなかった。これは悪循環になっているなと思った。このままではダメだ。これまでの延長線上で一社一社のクライアントに向き合って、一社一社の新卒採用を変えていく、というやり方ではなくて、もっと抜本的に改革した方がいいと感じた。

4月、5月。本当にダメな地域なのか?福岡の元気な人に会いまくってみよう。そこで社外に飛び出してとにかく色んな業種の人と会ってみた。おそらく200人~300人くらい、学生も含めて。元気な人、何かやってやろうという人、既に何かやっている人、これらの人たちが少なからずいることが分かった。

よし、じゃあこの元気な社会人と元気な学生を集めて、何かやることから始めよう。元々の問題意識である「就活システム」に一石を投じるようなことを。

現状、大学3年生から突然就活が始まり、そこで初めて「はたらく」ことに触れたり考えたりする学生が多い。結局「偏差値の高い高校や大学に受かる」ことを目指すのと同じように「より人気の高い企業に受かる」ことが目的となってしまう。そして、たまたま受かった企業に入社し、なんとなく働いている人が多いと…前回のブログに書いたような、本当の意味での「はたらく」楽しさを感じることができないだろう。すると冒頭のような、地域全体として元気がない状態の悪循環に陥ってしまうのではないか。

そこで、就活前の大学1・2年生も含めた大学生全体に、「はたらく」ことの意義や楽しさを感じてもらえるような仕組みをつくってみようと考えた。就活の必勝法とかそういう大学受験の延長ではなくて、「はたらく」ことそのものを大学生が考えるきっかけをつくれればと思った。
そして、この渦が少しずつ広まっていき、大学生活(中学や高校でももちろんOK)で社会体験がたくさん出来るような社会になれば、何も大学3年から就職活動を始めなくても、大学卒業後にゆっくり進路を決められる(そのためには新卒一括採用も変わっていく必要があるのだが)。
そうやって本当の意味で自分にあった「はたらく」を探し、実際にはたらくことができれば、その地域、その社会のエネルギーはとても大きなものになると思う。

だから、企業側は就業体験の機会をたくさんつくってほしいし、大学側も企業と連携してそういった教育プログラムをつくっていってほしい。
「ほしい」だけでは他人任せなので、この辺りの提言を解決していく取り組みも、実際の仕事で挑戦し始めているところ。結果が出始めたらまた報告したいと思う。

ということで、
HATARAKU SUMMER SCHOOL」は何かを教える場所ではありません。みんなが何かを考えるきっかけの場であり、これから始まる渦のスタートです。
このスクールに参加&お手伝いしてくれている大学生のさくはが言ってくれていますが、「就活支援」というよりも「はたらく支援」ですね。

話が一番始め(前々回のブログ)まで戻るけど、
地域から日本を変えていこう、そう思ったときに、「はたらく」という部分に目をつけて、それを「福岡」という場所から始めてみよう、と。

もちろん「はたらく」以外でもいいし、「福岡」以外でもいいのです。それは前回のブログに書いたように、僕の役割を考えて、今の僕は、まずはそこから手をつけてみようと思った、というわけです。

長くなりましたが、僕がHATARAKU SUMMER SCHOOLをやろうと思った背景です。
そしてこれは僕がやろうとしていることの、始まりの一歩であり、あくまで一つの手段です。