トレーニングマッチvsフットサル日本代表 | 小宮山友祐オフィシャルブログ「この道の先に~」Powered by Ameba

トレーニングマッチvsフットサル日本代表

9月10日(土)、JFA夢フィールド内のフットサルアリーナでフットサル日本代表とのトレーニングマッチを実施させて頂きました。

 

 

ブラジル代表との親善試合、アジア選手権前の大事な時期にトレーニンマッチをしてくれた木暮監督をはじめフットサル日本代表チームの皆さん、関係者の皆さんに感謝申し上げます。

 

我々にとっては非常に有意義な機会となりました。

 

結果は3−6で負けました。

 

試合の模様はサッカーダイジェストさんのサッカーダイジェストTVで取り上げられているのでそちらをご覧下さい。

 

 

イゴール、長坂、石田は日本代表での出場。

 

ディドゥダ、ガリンシャは怪我の為、不出場。

 

リーグ前半戦の主力がいない中でのトレーニングマッチでしたが、前半戦は出場機会の少なかった選手達が躍動してくれました。

 

結果は負けましたが、私の中では選手達のパフォーマンスに満足していますし、収穫の多いトレーニングマッチとなりました。

 

この試合に向けて8月29日の大分戦、リーグの前半戦が終わった後も通常のオフ以外はオフをとらずにチームは活動してきました。

 

フットサル日本代表に勝つ為の準備をして臨みました。

 

日本代表はFリーグで屈指の選手達で構成され、PIVO、ALA、FIXO、GKのポジションにスペシャリストが揃っています。

 

まともにやったら勝つことは出来ない。

 

なので、どこに勝機を見出すかと考えた時に「簡単に前進をされないこと」が大事だと考えました。

 

押し込まれた状況になると屈強なPIVO、左右どちらでも仕掛けられるALA、フィニッシャーのALA、ミドル、ロングシュートがあるFIXO、長短のパスでゲームをコントロールできるFIXOと何でもされてしまうので、「押し込まれない状況にすることと、マイボールの時間を長くすること。」がこの試合の大きなテーマでした。

 

なので、映像で見てもらえれば分かるかと思いますが、代表のGKを使ったプレス回避には高い位置からプレスをかけ、GKに出させてGKのところでボールを奪いにいく。

 

ハイプレスと二人での挟みこみをやるように指示しました。

 

簡単に前進されたくなかったので、よりリスクをかけてボールを奪いに行きました。

 

クロモト選手、イゴールの両GKがうまくて奪えずに逆に数的不利のピンチにもなりましたが、効果があった場面もありました。

 

また、ハーフに押し込まれた時も代表はFIXOがALAに出して開き、センターラインを解放して逆ALAがラインカットしてくるアクションが多く見受けられたので、FIXOが左右どちらかのALAにボールを出した瞬間にうちのDFは中と縦から挟みにいき、ライン間にボールを出させて3人目が奪ってカウンターを狙いました。(映像で東出がボールを奪う場面)

 

奪える場面もありましたが、回避されて押し込まれる場面の方が多かったかなという印象です。

 

前からのプレスもハーフからのDFもパス・カーテンのアクションに対してはマンツーマンでついて行くのではなく、マーク交換し中から挟みに行き、ボールを奪いにいくことを徹底させていましたが、やはり代表の選手の圧力、スピード、角度、ボールホルダーの質、フリーランの質により、どうしてもマンツーマンでついて行ってしまう場面が目に付きました。

 

ボールホルダーから1m以上離れてしまうとDFはただいるだけ。なんの圧力もかかっていないと感じましたし、代表選手にそれだけの距離と時間を与えてしまうとなんでもされてしまう。

 

だからこそ、ボールホルダーへのプレスはいつも以上に大事な部分でしたが、40分間かけ続けることは出来なかったです。

 

そこは、フィジカル的にもメンタル的にも自分達の課題だと感じました。

 

6失点のうち、崩されたのは2失点目と5失点目、6失点目の3失点。他の3失点は自分達のミスだと捉えています。

 

それ以上に失点はしなかったが、崩された場面は多々ありました。

 

見ているとちょっとした差だと思うのですが、それが大きな差でもあると思いました。

 

分かっていても止められない。

 

それが代表選手であり、良い選手なのだと私も含め、選手達も改めて実感したと思います。

 

まだまだ、チームとして目指す場所は遠いですが、着実に近づいてきているとも思っています。

 

DFの場面ばかりに触れてきましたが、OF面では良い場面がたくさんありました。

 

代表は基本的にはマンツーマンの前からのプレス。選手、状況によってマーク交換する場面もありましたが、強度の高いマンツーマン。人との距離が近く。ボールプレスも速い印象でした。

 

ただ、その分背後を取りやすいと思ったので、DFの背後のスペースを狙い、使うことを指示しました。

 

特にALAの選手の背後は狙いやすいと感じました。

 

人との距離が近いので、ボールを足元で受けるフリをしての背後のスペースに侵入して行く。サイドでは特にフェイク+背後+パスをセットにして、背後が取れなければ足元に速いパスで前を向いての1対1を徹底しました。

 

得点はFKとPIVOの反転からのセカンドポストx2点と押し込んだ状態から点を取ることが出来ました。

 

柴山、宇野、外林、東出の若い選手達は攻撃面での良いプレーが多かったです。

 

彼ら以外も攻撃面では自信を持ってプレーしていましたが、自陣でのボールロストが多かったのがとても気になりました。

 

Fリーグの時からも自陣でのボールロストは減らすように厳しく言ってきました。

 

自陣で失うのであればプレーを切って良いと。クリアしても良いと常に言っています。

 

自陣で失ってのカウンターでの失点は一番避けたいですし、無理して繋いでの失点は一番チームとしてダメージが残る失点となるので。

 

この試合でも代表のプレスを回避することが出来ず、自陣でボールロストをして決定的なピンチを何度も迎えました。GKのコンボイが身体を張って止めてくれたので失点はしなかったですが、あのようなミスを繰り返していたらどんな相手にも勝つことが出来ないですし、代表戦のような試合ではしてはいけないミスです。

 

今回はトレーニングマッチだったからと逃げ道はいくらでもありますが、トレーニングマッチでも普段の練習での紅白戦でも自陣でのミスを減らす。それは常に意識して欲しいと思っています。でないと公式戦でも変わらず同じようなミスを続けてしまうので。

 

フットサルはミスの多いスポーツなのでミスはつきものですが、して良いミスとして良い場所、して良い時間帯をしっかりと理解して欲しいです。

 

以上、長くなりましたが、トレーニングマッチを振り返っての感想は率直に日本代表はうまくて、強い。

 

ここは試合後に取材を受けていますので、そちらを読んで頂けたらと思います。

 

 

当たり前ですが、当たり前を身近に感じることが出来、チームにとって非常に良い経験が出来ました。

 

ありがとうございました。

 

ブラジルとの親善試合、アジア選手権へと向かう木暮JAPANを応援しています。

 

アジアNO.1のタイトル奪還を期待しています。

 

頑張れ日本!!

 

頑張れ!!イゴール、拓海、健太郎、そしてガリンシャ!!

 

応援しています。