第16節大分戦 | 小宮山友祐オフィシャルブログ「この道の先に~」Powered by Ameba

第16節大分戦

昨日、行われたホームゲーム大分戦は4−3で勝利しました。

 

大分にはこの2シーズンここまで勝つことが出来なかったので昨日勝つことが出来、本当に良かったです。

 

この1勝はチームに勢いと自信をもたらす勝利となりました。

第1ピリオドは大分の強度の高いプレーに対応することが難しく、リードされる展開が続き、1-3で折り返しました。

 

第1ピリオドの課題としては、大分のプレスを効果的に回避出来なかったこと。

 

簡単にGKへのバックパスをして一人一人が相手の背後を自信を持って取りに行くことをしなかったこと。

 

DF時の球際でのコンタクトを避けているように見えたこと。

 

以上3点が特に第1 ピリオドは気になりました。

 

なので、ハーフタイムにで「何をそんなにビビっているのか?」と言う話をしました。

 

私が外から見ている分には、もっともっと攻守共にやれることがあると感じました。

 

ピッチ内外とでは、感じ方が違うのかなと思い、選手達にも確認しました。

 

「俺はそんなに大分のプレスが速いとは思わない。十分回避出来ると思う」と選手に聞くと選手達も私と同じ感じ方でした。

 

「それならあとは自分達の問題だ。自分達のフットサルを攻守共にしよう」と伝えました。

 

これまで積み重ねてきたこと。前からマンツーマンのDF組織をどう攻略していくか。

 

大分戦を迎えるまで、対大分のトレーニングは日程的にそれほど出来なかったが、大分のようなチームに対して自分達が攻守共にやるべきことは開幕からずっと言い続け、取り組んできました。

 

ただ、なかなかそれをピッチ上で表現することが出来ない。

 

その理由は、メンタルだと。「失敗しても良いから逃げるな。ミスを怖がるな」と若い選手達に伝えました。

 

この試合4−0システムのセットは長坂以外は20歳前後の選手達(大島、宇野、尾形)だったのでFリーグの舞台での経験が足りないのはわかり切っていたことです。

 

彼らは若いですがフットサルの戦術メモリー、プレーの引き出しは中堅、ベテランと同じくらい多いです。

 

だから、メンバーにも入っていますし、若いからご褒美で試合に出させている訳ではありません。

 

滝田、石田がいない中で4−0システムをやるならあの4人の組み合わせが最も良いと判断したから起用しました。

 

大分戦に限っては大分のプレー強度、圧力、迫力の前に良さは少ししか出せなかったですが、これも経験だと思っています。

 

もっと長く使いたかったですが、点差と流れ、状況を考えるとなかなか難しかったです。

 

第1ピリオドに3失点しましたが、失点したのは彼らのセットではなく、3−1システムのセットだったので4−0のセットは最低限のプレーはしてくれたと感じています。

 

第1ピリオドの3失点は、すべて防げない失点ではなかっただけに、悔やまれる3失点でした。

 

失点の場面を失点しないでプレーを切ることが出来るようになるともっとタフなチームになれると思います。

 

うちの失点は、とことん抗って決めらた失点ではななく、意外と簡単に失点をします。

 

1人が抜かれたり、マークを外したり、寄せられなかったりと初歩的なDFのミスから失点をします。

 

ミスは誰にでもあるのでそれ自体は仕方のない部分なのですが、その後、カバーをして失点をしないようにプレーを切ることが苦手と言うか、下手です。例えばファウルの仕方。ファウルギリギリのプレーが圧倒的に足りないです。

 

強いチームは失点をそもそもしませんが、それ以上に失点しそうな大ピンチがそんなに大ピンチに見えないようにすることが出来ます。

 

そこがまだまだ足りないと個人的には思っています。DF時の間合い、カバーリングの意識、ポジション、身体を張るタイミング、スライディングの仕方などなど、DFの個人戦術、グループ戦術がまだ足りないと思っています。

 

そこをこれからもっと追求していかなければなりません。

 

ハーフタイムに「自信を持って勇敢に戦おう」と伝え、選手達を送り出しました。

 

第2ピリオドは、良いプレーが多く、我々が積み重ねてきたものがピッチで上で展開されていると感じました。

 

個々の部分で大分の選手達と戦えるようになったこと。倒されてもすぐに立ち上がってプレーに戻ること。

 

大分の強度に少しずつ慣れてきたように外から見ていて感じました。

 

勇敢にプレーすることで少しずつチャンスも増え、東出、柴山、三笠と3人がゴールを奪い逆転することが出来ました。

 

特に柴山は昨年からFリーグの舞台でプレーしていますが、なかなかゴールを奪うことが出来ず、本人もだいぶ苦しんでいましたが、ようやくFリーグ初ゴールを決めることが出来ました。

 

あのゴールは私自身も自分のことのように嬉しかったですし、柴山自身にも大きなゴールだったですし、何よりクラブにとっても大きなゴールとなりました。

 

彼はまだ16歳です。普段はバルドラール浦安の下部組織U18に所属しています。彼の普段のチームメイトはこの試合の会場設営や片付けをやってくれました。同じ世代、下部組織でいつも一緒にプレーしている選手がトップチームのFリーグの舞台でゴールを決めるところを間近で見て、刺激を受けないはずがないと思っています。

 

自分も頑張ればFリーグの舞台に立ち、点をとり、代表に呼ばれ、W杯に出られる可能性もある。

 

昨日、柴山がとったゴールはそれくらい同世代の選手達、中堅、ベテラン選手達に刺激を与えてくれました。

 

そう言う意味でもクラブにとっても非常に大きなゴールとなりました。

 

これからもっともっとゴールを量産してくれることを期待しています。

 

最後に昨日、100試合の記念セレモニーをしたセミがご両親の前で決勝ゴールを決めたこと。

 

正直、驚きましたが、セミは練習から100%で取り組んでいますし、試合時にベンチで一番声を出しているのもセミです。

 

常に準備が出来ている選手。チームの為に全てを出せる選手。そう言う選手は本当に貴重です。

 

昨日も出場時間は短かったですが、チームの勝利の為に躍動してくれました。

 

最近はチームメイトからいじられていますが、元々はFリーグ選抜でキャプテンも務めた責任感の強い選手です。

 

もっともっとやってくれると信じていますし、期待しています。

 

長くなりましたが、以上のような視点から昨日の勝利は本当に大きな勝利となりました。

 

ただ、まだ何かを手にした訳でもありません。先程も述べたように修正点や課題はたくさんあります。

 

一つずつしっかりと積み重ねて行きたいと思います。

 

昨日もホームで勝つことが出来、ホームでファン・サポーターの皆さんと一緒に勝利の喜びを分かち合うことが出来て良かったです。

 

昨日もたくさんの応援ありがとうございました。

 

次節はAWAY大阪との対戦となります。

 

次節は12月5日土曜日となります。1週間ありますのでしっかりと準備をして臨みたいと思います。

 

#バルドラール浦安

#バサジィ大分