第4節横浜戦
6月26日(土)立川の立飛アリーナで行われた第4節横浜戦は、形式としては我々のホームゲームとしての試合でした。
結果は5−6で敗戦。これで1勝3敗となりました。
試合終了残り2秒で決勝点を取られての敗戦。
非常に悔しい思いで一杯です。
この試合は失点の仕方、時間帯が非常に悪かったです。
相手がフィジカルを活かしてのタイトなDFをしてくることは想定の範囲内の中でいかに相手のDFを交わし、突破していくかがこの試合の大きな鍵でした。
ライン間にも激しく寄せ、ボールを奪いにくることは想定していたので、ライン間にボールを入れる時のタイミング、身体の向きなどは練習中から注意して取り組んで来たことでした。
しかし、実際には1失点目はそのライン間でボールを失い、奪われて相手にシュートを決められてしまいました。
警戒していた形からの失点。取られた時間帯が非常に悪かったと感じています。
2失点目はキックインからの失点。
3失点目はトランジションから失点。
4失点目はオウンゴール。
横浜の得意なPIVOを使った攻撃からの崩されての失点ではなく、マイボールの失い方が悪く失点に繋がったことががとてももったいなかったです。
攻撃に関しては、前半は深さが足りなかったと感じています。
相手コートには入っているのですが、相手ゴール前10mの脅威を与えらる距離までには、数回しか入ることは出来ませんでした。
深さのある攻撃とシュートで終わることが出来たら、トランジションから失点することもなく、攻撃のリズムを保ったまま守備にも入れたのではないかなと。
前半を1−4で折り返す前に前半からパワープレーを選択しました。
まず3点差を追いつくこと、その為にはパワープレーに対して横浜がどんなDFで来るのかが前半のうちに見たかったので実施しました。
前半のうちに得点を取ることが出来ませんでしたが、後半につながる時間にはなりました。
ハーフタイム時に選手達に話したことは「同点にして、逆転するぞ。この試合は勝つんだ」と最後まで勝利を目指すことをチーム全員で再確認しました。
後半開始からパワープレーを行い、1点をすぐに返すことが出来ました。やはり横浜のパワープレーへのDFは不安定であり、チャンスを多く作れると感じました。
ただ、パワープレーにはリスクも付き物なので、長い時間やるよりは短い時間で何度かやることが効果的だと感じました。
最も誤算だったのが横浜の5点目でした。FKからの失点。これが一番痛かったです。2点差と3点差は追いかける身としては全く違うものでした。
2点差であればフットサルにおいては逆転可能な点差ですが、3点差になってしまうと同点にすることが精一杯な点差となります。
その5点目をFKから取られてしまったこと。FKになる前のプレーも相手にボールを奪われてのトランジション。
相手のカウンタースピードについていけずに堪らずファウルで止め、相手にFKのチャンスを与えてしまい失点。
しかも、シュートを打った相手5番はシュートが強く前節でもFKから惜しいチャンスを作り出していたのでスカウティングで要注意の1人だと挙げていたのですが、やられてしまいました。
相手が巧かったと捉えるか、うちのチーム戦術の浸透度が低かったと捉えるべきか。
私は後者だと思うので、しっかりと戦術を伝えきれなかった私に責任はあります。
2−5となってからは再びパワープレーを開始しました。3点差は追い掛けるには厳しい点差でしたが、うちのパワープレーの戦術と相手のDF組織ではうちに分があると思っていましたし、3点なら返せると思っていました。
狙い通りの形から3得点。
やはり横浜のDFには大きな欠点があると感じていたことが確証に至りました。
パワープレーから同点にし、残り2分。
勢い、流れは完全に我々でした。
同点にした直後、横浜がどうするのか出方を見ていました。
横浜は同点にされた後も変わらずFP4人での攻撃を続けてきました。
私はその様子を見て、引き分けで勝ち点1を狙うよりもこの試合は試合開始前から選手達に伝えていたように勝ち点3を目指すことを改めて決断し、選手達に伝えました。
同点になった後もパワープレーを選択したのは、うちのパワープレーのOFと横浜のDFの噛み合わせを見た時に得点を取る自信があり、逆転出来ると強く信じていたからです。
その後も何度かチャンスがあり、決め切れず。その間パワープレー返しでヒヤッとしたのは1度だけ。
必ずゴールをこじ開けることが出来ると信じていました。
残り14秒。
選手達が選んだ戦術は横浜のDFに対して完璧なものでした。
ただ、実行の段階で2つのエラーが生じ、その後更に2つのエラーが重なり、逆に残り2秒で失点し、5−6。敗戦。
思ってもいなかった最悪の結末となりました。
この試合の敗因は私です。
選手達は最後まで勇敢に、そして積極的に戦ってくれました。
同点になった時にパワープレーを継続し、勝ち点3を狙いに行ったことには微塵の後悔もありません。
あの状況でうちが勝つために一番可能性が高いものを選ぶのは監督として当然だと思うからです。
ただ、最悪の可能性も考えないといけないのが監督という立場の人の役割なんだと試合が終わった後、改めて考えました。
リスク管理とは良く言ったもので、勝つことを目指すが、最悪負けないことも想定する。
その部分が最後の最後に私に足りなかったことかもしれません。
この試合、うちの定位置攻撃、セットプレー、トランジションが横浜よりも良く、パワープレーをしなくても得点が取れる匂いがしたら、きっと同点で私がパワープレーを選択することはなかったかもしれません。
しかしながら、定位置もイマイチ、トランジションは横浜の方が速い、セットプレーもチャンスになる回数が少ないという状況の中で、相手の良さを消して、最も勝利に近づける手段がパワープレーでした。
1−4で負けていたゲームを5−5にした時点で、昨シーズンより成長は感じました。
「引き分けで良かったよ」と試合後に色々な方に声をかけて頂きました。
みなさん、それぞれ枕言葉に「負けるよりは・・・」と付いていました。
それは負けるよりは引き分けが良いに誰もが思います。
ただ、我々の目標は今シーズンFリーグ優勝です。
昨シーズン1分1敗の横浜に対して、優勝を狙うチームが3点差を追いつき、選手達のモチベーション、勢い、熱量が最高潮の中で引き分けを選択することは私の中にはなかったです。
きっと私が横浜の監督でしたら、あのままパワープレーで来られた方が嫌だなと感じると思いました。
また、今シーズンの目標が入れ替え戦に行かないことや降格しないことであれば、引き分けを狙い行ったかもしれません。しかし、フットサルにおいて引き分けを狙って、実行することは容易ではありません。
残り2分で通常の5対5に戻したところで必ず引き分けに出来る保証はどこにもありません。
あの試合であればFP4人対4人の攻防は残念ながら横浜に分があると思いました。
そこが一番の課題でもあるのですが、1−4になり、パワープレーをしなければいけない状況にしてしまったこと。FP4人対4人では、この試合に限ってはその差がついてしまったこと大きな反省点であり、大きな課題だと思っています。
久しぶりに長々と書きましたが、ほぼ負け惜しみです笑
試合が終わった後に「たら、れば」を付けてもなんの意味もありません。
まだまだ、目指している高みは遠いです。
本気で目指すにはどんなことがあってもブレずに目指し続けるしかありません。
結果を出しながら、積み重ねていく。
非常に難しい役割ですが、それが今の自分の役割だと思っています。
これからも怯まず、怯えず、恐れずに自分の信じた道を突き進んで行きます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。