フットサル日本代表W杯出場決定 | 小宮山友祐オフィシャルブログ「この道の先に~」Powered by Ameba

フットサル日本代表W杯出場決定

 フットサル日本代表がW杯の出場権を獲得しました。

 

当初は2020年9月に開催される予定だったリトアニアでのW杯が新型コロナの影響で1年延期され、2021年の9月に実施される予定です。ただ、現在の世界中の新型コロナの感染状況を考えると開催されるかどうかもまだまだ微妙なところではあります。

 

 

 私としてはなんとか開催されることを願っています。このW杯に全てをかけてきた選手、スタッフのことを考えると開催され、フットサル日本代表が躍動する姿を見たいと思っています。

 

きっと、フットサルファンの皆さんもそう思っていると思います。現地観戦が出来るのかどうか、有観客で行われるのかどうかは不明ですが、フットサル日本代表がW杯の舞台に立ち、戦っている姿を多くの方々が熱望されていると思っています。

 

 今回は上記の記事のようにW杯の出場権をかけたアジア予選は行われませんでした。新型コロナの影響によりアジア予選は行われず、過去の実績から出場国が決まり、イラン、日本、ウズベキスタンの3カ国がまず出場権を得られました。

残りの2枠をタイ、ベトナム、レバノン、イラクがプレーオフを実施して決めるようです。

 

新型コロナの影響でW杯のアジア予選が出来ない中、W杯の出場国を決める方法としては止むを得ないのかなと感じていますが、プレーオフにも参加出来ない国からしたら、受け入れられないことだとも思います。

 

過去出場経験のある中国やオーストラリア、クウェート、高橋健介監督が率いるインドネシアなどなど、W杯のアジア予選で勝ち抜き、W杯本戦出場を目指していた国々からすると致し方ないとは言え、これまで積み上げてきたものを披露する場を失うことになり、どうにも簡単には受け入れらることではないのかなと思います。

 

一監督としてチームとして積み上げてきたもの、選手が人生をかけて積み重ねてきたものを表現する場がないのは、本当に辛いです。

 

それはフットサルに限らず、他のスポーツも同じだと思います。

今夏に行われる予定の東京オリンピックに出場予定の選手、スタッフ、チーム、出場を目指している選手、スタッフ、チームの皆さんも、もしオリンピックが開催されないとなったら、理由がどうであれ、なかなか受け入れらるものではないのかなと感じています。

 

もちろん、生命や安心、安全な世の中の上でスポーツが成り立っていることは理解していますし、現在の世界が新型コロナにより生命を脅かされ、安心、安全の世界ではないからこそ、世界規模の大会をやることの意義があるのか、ないのかの議論はこれまで多くの方々が多くのの場所で何度もされてきたと思います。

世界規模の大会をしたことで感染拡大が起こり、そこで今も必死に新型コロナと最前線で向き合っている医療従事者の方々に更なる負担を強いることになるかもしれないことを敢えて今する必要があるのか。

 

本当に難しい問題です。なかなか答えが出ることはないです。

 

フットサルにおいてW杯はそれだけ特別な舞台であり、フットサル選手にとっては目指すべき最高の舞台だと思っています。

 

日本代表チームとしてW杯の舞台に立つことは決まったので、あとはどの選手がその舞台に立つのかというところが注目する部分だと思います。

 

今月もフットサル日本代表候補は約2週間に渡る長い合宿を行っていました。

常連組、若手組、新戦力組という表現が合っているかわかりませんが、大きく分けると3つのグループに分けられているのかなと思いました。

 

その中から本大会は何人なのか具体的な人数はわかりませんが、私が最後に出た2012年時はGK、FP合わせて14人でした。

今回が何名かはわかりませんが、FP12人(4人×3セット分)GK3人だとしても15人。バックアップメンバーを入れたとしても多くて16人くらいでしょうか。

いずれにしても狭き門です。

 

現在、F1リーグが12チーム、F2リーグが6チームあります。

1チームあたり15人から20人くらいの登録選手がいるとした場合、多くてFリーグに所属している選手は360人くらいの選手がいるのでしょうか。

 

直近の代表候補合宿のメンバーを見ると、現在はF1リーグチーム以外からは選出されていません。そうなると単純にF1リーグ所属の約240人から14人。海外クラブに所属している選手もいるのでもっとメンバー入りの確率は低くなるのかなと思われます。

本当に改めて狭き門だと思います。

 

だからこそ、目指すべき価値がある場だと私は思います。

 

日本代表に選出されて、W杯の舞台に立つこと。そして、日本を背負って戦い、結果を残すこと。誰にでも出来る経験ではありません。

 

また、W杯の舞台に立つことだけで満足するような選手ではW杯で勝つことは難しいと思います。「自分の力で日本代表を優勝させる」という強い想いを持った集団が真のフットサル日本代表チームであり、文字通り真の日本代表選手だと思います。

 

そんな集団の中に、日本を代表する選手を浦安から輩出することができたらなと浦安の監督としては強く思っています。

 

その為に私がやるべきことは選手達を日々、成長させられるように全ての面において指導していくことです。

 

選手として常にどこを目指すのか。何の為にプレーをしているか、就任してからずっと伝え続けてきています。

 

選手でいる以上最高の舞台を目指して欲しいと思っていますし、自分がフットサル界を変えるくらいの気概を持って日々、取り組んで欲しいと思っています。

 

私はもうW杯の舞台に選手として立つことは出来ませんが、フットサル界を変えたいという想いは未だに持ち続けていますし、選手でなくても今、出来ることを行動しています。

 

今、現役の選手は選手でいる以上、W杯も目指せますし、フットサル界を変えることも出来ます。可能性は0ではありません。

 

だからこそ、浦安の選手はもちろん、浦安以外の全選手にも目指して欲しいなと思います。

 

W杯が開催されるされないかは別として、目指すべき場所があること。そこに向かって積み重ねて行くことに決して無駄はないと思います。

 

アジア予選がなくW杯本戦出場が決まったからこそ、各選手達の今シーズンのプレーがとても大事になってくると思います。

 

カップ戦、リーグ戦、全ての試合が大事になってきますし、日々の積み重ねが大事になってきますね。

 

自分自身にも言い聞かせて、進んでいきます。

 

 

最後になりますが、W杯出場権の獲得を聞いて思い出したのが、以前某フットサル元日本代表選手にこう言われたことを思い出しました。

 

友祐、本当の日本代表選手とはW杯に出た選手のことを言うんだよ。代表合宿や遠征、親善試合にしか呼ばれたことのない選手とW杯で国を背負って戦った選手とは全く違うんだよ。その差は測りしれない」との言葉。

 

当時、それを聞いた時、とても身が引き締まる思いがしました。

 

また、その方が言うから、より重みを感じた言葉でした。

 

W杯に出ることは、それだけ責任と覚悟が必要なんだと。そして、日本代表としての誇りを忘れてはいけないんだと。

 

責任や覚悟、誇りは決して可視化できるものではなく、具体的に何をしたら良いのかは正直わかりにくいものでもありましたが、言っていることは良くわかりました。

 

あれから随分と時が経ち、フットサル界も大きく変わり、フットサルも技術、戦術、フィジカル、メンタル、その他の部分も大きく成長をして来ました。

 

しかし、日本代表選手に必要なもの、その根本は変わらないのかなと、ふと思い出しました。

 

そして、最近も某フットサル女子日本代表監督、某フットサルU20監督にそれと近しいことを言われました。笑

 

今でもその想いを持った方が、フットサル日本代表チームの中にいることはとても頼もしいですよね。

 

W杯が無事に開催されることと、日本代表がW杯で躍動する姿を楽しみにしています。

 

久しぶりに長くなりました。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

あくまでも個人の見解です。

 

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