2017-2018シーズン終了 | 小宮山友祐オフィシャルブログ「この道の先に~」Powered by Ameba

2017-2018シーズン終了

2018年3月11日日曜日、駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で行われた第23回全日本フットサル選手権3位決定戦をもって、今シーズンが終了しました。




今シーズンは、現役を引退して、クラブスタッフになっての初めてのシーズン。

選手ではなくなったことで、blogを書くことも減ってしまい、なかなか更新することが出来なかったかなと反省しています。

今シーズンは、バルドラール浦安のクラブディレクター兼トップチームのアシスタントコーチという役割を拝命しました。

業務内容は、多岐にわたりました。

指導(現場)とフロント(運営)の両方に関わることで、選手の時には見えなかったものがたくさん見えました。

多くの方々とお会いすることができ、お話を伺い、また多くの年代の選手を指導し、指導の楽しさ、難しさ、奥深さなどを経験すると共にクラブはこういう形で動き、成り立っているのかということが理解出来ました。



そこには、やはり現役時代に気づけなかったことがたくさんありました。

選手でいる以上、気づける訳はないということに、気づきました。

そして、1シーズンを通じて、感じたことは、

改めて『選手は特別な存在』だと言うことです。

当たり前のことですが、選手は特別なのです。

どんな選手であっても。

例えば、ピッチの中では年齢や立場など関係なく振る舞い、言動が時にいきすぎても多少は許容される部分はあります。

試合中に敬語を使ったり、相手の立場を考えることなんてことはそうそうないですよね。

全ては勝つために自分の全てを注ぐわけだから。それで、勝てれば、極論なんでも良いと思います。

選手はピッチで結果を出すことが唯一無二の自分の価値を高める方法だと思います。

結果を出してる選手、出し続けている選手がピッチ外でも発言や行動が注目されるのです。

結果を出していない選手がピッチ外で何を言ったとしても、何をやったとしても、『それをする前に練習をして、試合で良いパフォーマンスを出したら』と言われてしまうだけです。

昨今、アスリートのデュアルキャリアが注目されています。

現役を続けながら、もう1つのキャリアを構築すること自体はとても素晴らしいと思います。

特にフットサル選手は未だにフットサルだけでは、生活がなりたたない選手が多く、選手自身が働くことが必要不可欠。

どんな仕事をするかは、個々が決めれば良いことなのでしょうが、完全プロ。セミプロ。社会人選手。学生が入り交じっている中で、選手として競技力を高める為に割ける時間は、当然差が出てきます。

その差は、選手、チームとしての差に直結してます。
名古屋オーシャンズの国内3冠で終わった今シーズン、またこれまでのFリーグの歴史を見れば、一目瞭然でしょう。

なので、選手には選手でいる間はやはり、競技に集中して欲しいと改めて感じました。
そして、選手に競技に集中できる環境や時間、場所を提供できるようにするのが、クラブの仕事なのであって、スタッフの仕事なのだと思います。

クラブディレクターとして、そこに関しては言えば、今シーズンの自分はどうだったのか。スタッフになって1年目の手探りの段階で何が出来たのなと言うと、スポンサーをとってくる。選手により良い環境を提供する。競技に集中させる時間を増やすと言ったことに関しては、ほぼ何も出来なかったのかなと思います。

各カテゴリーの練習や試合に足を運び、プレーの部分やそれに伴う考え方、姿勢、プレー以外の選手としての振る舞い、言動、行動に対しての教育的な指導、下部組織の退団選手へのケアなどなどの事柄に関しては、実行することが出来ました。

そもそもクラブディレクターとは何か?を模索しながら自分で考え、行動したシーズンでした。

また、アシスタントコーチとしては、選手のサポートをどこまですることが出来たのか。選手だけでなく、監督や他のスタッフのサポートをどこまですることが出来たのか。
そこに満足感はあまりないです。

なぜなら、今シーズンの結果は、

オーシャンカップ準優勝。

Fリーグ7位。

全日本選手権4位。

という結果でした。

自分達が目標にしていたところには届かず、また高橋監督の1年での辞任。

この結果は選手、監督、コーチ、スタッフ、
クラブ全体の力であり、監督だけに責任がある訳ではないと思います。

もちろん、監督にかかる責任が大きいのは事実。

その責任に応えるべく、高橋監督は自分の役割を全うしていたと思います。

フットサルと選手、チームに真摯に向き合っていました。

もちろん、結果がすべての世界なので、辞任理由もわからなくはないですが、まだ1年。

1年で何かが劇的に変わることは、あるかもしれませんが、大概は難しいでしょう。

選手、チームが良くなって行くのが日々、実感出来ただけに、「もったいない」と率直に思いました。


現役を引退するのも、退団するのも、移籍するのも、退任するのも決断するのは、本人しか出来ない。

思うこと、伝えたかったことはたくさんありますが。



こればかりは、しょうがないです。

そして、誰が引退しようと、誰が退団しようとチーム、クラブは続いていきます。

ずっと一緒に戦ってきた仲間の引退や退団はとても寂しいですが、今、私が出来ることはクラブを前に進めていくことしかありません。

クラブを今後どうして行くのか。

うちには各カテゴリーにたくさんの選手が所属しています。

選手達の為にも、来シーズンに向けての準備をしていくことが、自分の役割を全うすることだと思っています。

先週に行ったセレクションも、若くて良い選手がいました。

現在行っているセグンドの練習もオフシーズンとは思えない強度で行っています。
プリメーロの選手も自主トレで参加している選手もいます。
選手達は先を見て、前を向いています。

その選手達を後押しするのが、私の役割だと思っています。

今シーズン、浦安の顔と呼ばれる選手、スタッフ達が浦安を離れました。

その選手達の変わりは絶対に出来ません。

それだけ、彼らがこのクラブにもたらしてくれたものは大きかったです。

来シーズンはバルドラール浦安にとって大きく変わるシーズンになることは、間違いありません。

だからこそ、新たなクラブの顔、新たな存在が出てくるチャンスであり、それを期待したいです。

私はその後押しを全力でやっていきたいと思います。

長くなりましたが、今シーズン、最後までたくさんの応援ありがとうございました。



来シーズンもバルドラール浦安をどうぞ宜しくお願い致します。