インドネシア遠征終了 | 小宮山友祐オフィシャルブログ「この道の先に~」Powered by Ameba

インドネシア遠征終了

昨日、インドネシア遠征から帰ってきました。


5泊6日の弾丸スケジュールでしたが、密度の濃い、充実した遠征になりました。


今回の遠征は、『フットサル』と『国際交流』の2つが大きな目的でした。



フットサルを通した国際交流ももちろんありましたが、今回はフットサルと国際交流が別の場面もありました。


今回、求められていたのは、紛れもなく『人間力』でした。


1人のフットサル選手として、


1人の日本人として、


1人の人間として、


何が出来て、何を伝え、何を感じてもらい、インドネシアの人達とどう向き合えるか。


それが、とても大事で、求められていたことだと思いました。



現地の学校や大学を訪ね、漢字を一緒に学んだり、教えたり、折り紙を折ったり、民族楽器を弾いたり、歌を歌ったり、紙風船で遊んだり、フットサルをしたり、などなど。




色々なことをしました。


意外に折り紙で鶴を折るのは、普段やらないと出来ない。




自分が見本を見せて折っていたら、「俺のも私のもやって」とどんどん、子ども達に折り紙を渡され、ひたすら折っていました。


どんどん、折り紙の技術は増しました(笑)


現地の子どもと触れ合って感じたことは、ものすごく自己主張が強いということ。


とても強いと感じました。


できる、わかる、伝える、という行動が明確でした。


クイズなどを出そうものなら、分かった!答える。と言った子どもが大勢いました。


そして、我先にとそれを伝えようとする意思表示が半端なかったです。


前の方に座っていた俺の席の回りには、答えを伝えたくて、集まってきた子ども達に囲まれていました。




そして、フットサルは、メインのインドネシア代表との試合は1分1敗と2戦して勝てなかったのがとても残念でした。


2戦目は残り7秒で追い付かれるという、悔し過ぎる引き分けでした。


コートサイズが普段試合をしている縦40m×横20mのコートとは違い、縦33m×横22mはかなり勝手が違いました。


縦33mは狭いなと感じましたが、それよりも横22mにかなり違和感がありました。


いつもより、左右1m広いだけなのに、こうも違うかと、こうもプレスがかからないものなのかと。


カバーリングの距離も遠く、横幅が広いのはやっかいでした。


また、俺はすぐには気づきませんでしたが、潤とヒロキが『ゴールがでかい』と。


最初はそんなバカなと思いましたが、ゴールは大きかったです。


パッと見ただけでは分かりませんが、ゴールが大きく、ペナルティーエリアは5m。


PKスポットはペナルティーエリアの外にありました。


横幅の22mは過去に2度ほど経験したことはありましたが、ペナルティーエリアが5mは、俺も初体験でした。


色々と試合をする前から、違和感はありました。


ただ、それは相手のインドネシア代表も同じなので、違和感があったとしても勝たなければいけなかったです。


インドネシア代表とは、10年前にベトナムでのアジア選手権で戦って以来。


あの頃と比べると、個の能力の高い選手が多く、球際が強く、何より切り替えがとても早かった。


特に守備から攻撃への切り替えがとても早く、2試合の失点のほとんどがカウンターからのものでした。


縦が狭い分、カウンターは効果が抜群で、精度も高くスピードも速かったです。


そして、シュートがうまい。


これはゴールの大きさが関係しているのかも知れませんが、普段なら外れるだろう、キーパーにあたるだろう、そう思えるシュートが全部枠にいく。


どこからでもちょっとでも打たせたらヤバいというのは1試合目を終えたときに思いました。



この2連戦で浦安では3シーズンぶりにキャプテンマークを巻かせてもらいました。


もちろん、今シーズンもうちの絶対的な存在である翔太がキャプテンです。


監督から翔太をサポートする形としてチームに貢献して欲しいと言われたので、快諾し、今シーズンは副キャプテンになりました。


今回の遠征では、翔太も帯動していましたが、試合には出なかったので俺がゲームキャプテンとして臨みました。


浦安のキャプテンマークはやはり重みがありますね。


今シーズン、翔太の負担を軽減すると共にチームの為に出来ることを一生懸命にやりたいと思います。


特に今年は選手が多く入れ替わったので、まずはチームのコミュニケーションを深めること。


その為には、選手の個性をことを知ることはとても大事だと思います。


プレーもプレー以外の人間性の部分も。


そう思ったので、この遠征で若手とのコミュニケーションをたくさんとるようにしました。


彼らがどういう人間で、どういう考え方をしているのか、それを知るためにも、コミュニケーションを深めることが必要でした。


今回の遠征で、一番若い、浅野と俺は16歳も年齢が違う。


育ってきた時代や文化が違う世代。


俺の常識が彼らにとっては非常識な場合もある。


彼らの常識が俺にとっては非常識な場合もある。


生きてきた時代や文化、背景が違ったとしてもチームメイトであり、彼らの力は今シーズン必ず必要になる。


フットサル選手ろしての彼らも、人間としての彼らも知ることが、チームにとって良い影響を与えることは間違いないと思います。



まだまだ、彼らのことを知るのには時間がかかるなと感じました。


今回の遠征で、得られたものは非常に大きかったです。


フットサルの側面からは、ハードな日程の中でインドネシア代表と完全アウエーの試合を2試合も出来たこと。


クラブとして、国際試合を出来たこと。


タフな試合を出来たことは、大きな経験になりました。


また、国際交流の側面からは、自分を今一度見つめ直す機会となったと共に、1人の人間の持っているパワーや影響力は自分が思っている以上に大きいものだと、感じました。


人生という限られた時間の中で、自分が出来ることを、やりたいことを、思いっきりやることはとても大事だと思いました。


今回の遠征で、得られたことをこれから、自分の人生にどう生かしていくかは、自分次第ということ。


良い方向に自分を、自分にかかわる方々を導いていけたらなと思います。


最後に今回のインドネシア遠征に、ご尽力、ご協力頂いた全ての方々に心から感謝の気持ちで一杯です。


ありがとうございました。