ワールドカップウクライナ戦 | 小宮山友祐オフィシャルブログ「この道の先に~」Powered by Ameba

ワールドカップウクライナ戦

ワールドカップ、ベスト8をかけた試合はウクライナに3-6で負けました。

ワールドカップ2012タイ大会の日本の結果はベスト16で終わりました。

本当に悔しい結果となった。

本当に・・・悔しい。

ワールドカップ前に親善試合でやったウクライナとは全く別のチームだった。

ボールへの寄せ、パススピード、フェイク、カウンターの精度、どれもレベルが高かった。

試合前、一番気を付けなければいけないカウンターを何度もくらい、決定的ピンチを防ぎ切れなかった。

前半だけで6失点。

予想外のスコアだった。

ウクライナは強かったけどそこまでの力の差はなかったと思う。

日本とウクライナの差はなんなのか。

一言でいったら「経験」なのだと思う。

ワールドカップ、ベスト8常連のウクライナと初の決勝トーナメントに進出した日本。

ワールドカップのトーナメントを勝ち進む術を知っていたのはウクライナだった。

リスクをかけないボールポゼッション。

得意のカウンターからチャンスを伺う。

先に点がとれたらよりそのスタイルを確立させていく。

日本は先制点を取られてから攻めなければいけなくなり、ポゼッションを高めながらも難しい所にパスを狙う。

そこを奪われてのカウンター。

攻撃のリズムが良くないと守備のリズムも崩れた。

修正は効かなかった。

誰もサボったわけでも、手を抜いたわけでもない。

ハードワークして、必死に走っても埋まらない差。

それが世界との差なのかも知れない。

前半で6点差。

絶望的な点差でも諦めた選手は一人もいなかった。

絶対に同点にする。そして逆転するって真剣に思った。

このままワールドカップを終わらせる訳にはいかないと。

日本の意地を見せたかったし、舐められたまま終わりたくなかった。

後半はよりアグレッシブに戦った。

球際の激しさ、攻撃への意識、勝利への執念を出して。

パワープレーから3点をとることが出来たが、3点止まり。

結局3-6で負けた。

試合終了のブザーを聴いた時。

何も考えられなかった。

輪になって喜ぶウクライナを見て、負けたことを実感し、自然と涙が出た。

色々なことが一気に頭の中を駆け巡った。

自分を支えていた色々な想いや、色々なものが込み上げてきた。

自分はこの大会で何が残せたのか。

自分のやるべきことは出来たのか。

今はまだ、何も考えられない。



ワールドカップ2012タイ大会はベスト16で負けた。

何をどう考えても、それが全てでその結果が全て。

まだまだ世界トップ8には差がある。

埋まるのかな。この差は。

埋めたいよね。何年かかっても。

この経験をこれからのフットサル人生にどう生かしていくか。

それは今回、ワールドカップを戦った選手がそれぞれ思い思いに考えて行動していく必要があり、義務があると思う。

自分だけの経験にするのではなく周囲に還元する。

その役割も担わないと日本のフットサルは変わらないと思う。


最後に応援してくれた皆さんの声に、少しでも良い結果で応えたかった。

それが出来なくて本当に悔しい。

今日までフットサル日本代表を応援して下さった皆さん、本当にありがとうございました。

皆さんの応援は確かに俺達の力になりました。

その声援や応援にもっともっと応えたかった。

それだけが唯一の心残りです。



応援ありがとうございました。