帰国 | 小宮山友祐オフィシャルブログ「この道の先に~」Powered by Ameba

帰国

昨日の夜に成田空港に到着し、無事帰国しました。



試合3時間後にはドバイのホテルから帰国の準備をして空港に向かい、飛行機で約10時間のフライト。



優勝の余韻に浸る間もなく、弾丸で帰国しました。



だから、飛行機の中では本当に優勝したのかなって思う時もあったり。



昨日、成田空港で多くのサポーターの方々が俺達を出迎えてくれました。



日本サッカー協会の小倉会長もお忙しい中、いらしてくれました。



皆さんの「おめでとう」という声に少しずつ優勝したことを実感し、ブログやFacebookなどではたくさんのお祝いメッセージを頂きました。



皆さん、本当にありがとうございます。




代表に選んでもらって今年で8年目。



6回目のアジア選手権。



まさか、こんなにも長い間、自分が代表でプレーできるとは思わなかった。



そして、2度もアジア制覇の場にいることができ、本当に幸せだと感じる。




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サッポJAPANからミゲルJAPANに変わった時。



世代交代が求められた代表チーム。



俺はその時29歳。



決して若くはなかったし、ベテランの枠に足を踏み入れ始めた選手だった。



代表での経験もグレや川ちゃんほど、積んでいた訳でもなかった。



でも、そんな俺をミゲル監督はキャプテンに指名してくれて、信頼してくれた。



グレと2人でキャプテンとしてチームを引っ張って欲しいと。



キャプテンとして自分に何が出来るのかと自問自答の日々だった。



プレーの部分は監督が明確なプラン、考え方、方法論、実践を要求してくれるのでその他の部分で自分の役割があるのかなと感じた。



ただ、その他の部分て何だろ??って。最初は思った。



そもそも代表のキャプテンは何をするのか、何を求められているのか。



今までイチくん、ヒカルド、健太くんと代表のキャプテンを見てきた。



それぞれが特徴のあるキャプテンだった。



イチくんはプレーと人柄の素晴らしさでチームをまとめ。



ヒカルドはプレーとプロフェッショナルなメンタリティーでチームを引っ張り。



健太君はプレーと明るい性格でチームを盛り上げ、活性化させた。



俺はどうすれば良いのかなって。



プレーで引っ張るのは俺よりもグレの方が適任だと思うし、経験を伝えるのもグレの経験は他の誰よりもマネできない経験をたくさんしているから。



だから、その他の部分で何があるのかなって考えながら。



最初は特に何があるんだろって考えていたけど、合宿や遠征、国際大会、アジア選手権を重ねると見えてくるものは多々あった。



代表チームならではの難しさや問題。



目に見える部分と見えずらい部分があった。



それはどちらかというとプレー以外の部分だった。



そこに俺の役割、存在意義はあるのかなって思った。



何をしたかというと特別大したことはしていないが、多くの選手とコミュニケーションをたくさんとった。



フットサルの話もフットサル以外の話も。



どちらかというとフットサル以外の話を聞き、他の選手がどういう性格でどういう考え方をしているのか、すごく興味があった。



チームメイトを知っておくのはとても大事なことだと感じたから。



プレーが最も大事だが、何でそのプレーを選択したのか、それはその選手の考え方からくるものだと思った。



だから、考え方や性格を知るのはプレーを知るのと同じくらい、いやそれ以上に大切だと感じた。



話せば話すほどみんな個性豊かで面白い性格だった。



みんなに言わせれば、たぶん俺も個性的なんだろうけど。



あとは年齢の離れた選手との距離感。



やっぱり若い選手はベテランに気を遣う。



時にその気の遣い方はチームをマイナス方向に持っていく。



良いチームは若い選手がベテラン選手をいじったり、みんなで時にバカが出来たりする集団だと思う。



何でも言い合える集団。口で言うのは簡単だが、実際問題それを本当に出来る集団にするのは難しい。



馴れ合いになってしまい、厳しさがなくなったら意味がないし、厳しすぎても良くない。



そういう意味で俺は今回の代表チームは表面上だけでなく、とても中身も伴ったバランスの良いチームだと思った。



もちろん、それぞれ思う所がある選手もいると思うが。



俺はそう思う。




ただ、今のまま満足してはいけない。



監督も帰国後におっしゃっていたが、今のままでは世界の強豪と対等の勝負をして勝つのは難しいと。



もっと個人としてもチームとしてもレベルアップが必要だと。



その通りだと思う。



もっともっと成長していかないと。



アジアで優勝したことはとても嬉しいことだし、幸せなことだが、この優勝も通過点。



目標は世界の頂点。



もっと先を見て、次はワールドカップで優勝出来るように足りない部分を日々頑張っていくしかない。




個人としてチームとして更なる成長が出来るようにしていかないと。




また、明日から頑張ります!!