リスク | 小宮山友祐オフィシャルブログ「この道の先に~」Powered by Ameba

リスク

昨日、無事帰国しました。



日本はもっと暖かいのかと思ったら意外にも寒かった。



時差ボケが全然治らないですね。



昨日は夜8時に寝て、深夜2時に起きて、4時まで寝れなくて寝れたと思ったら12時過ぎまで寝てました。



早くリズムを戻さないとダメですね。




終わってみると今回のスペイン遠征もアッと言う間だった。



やっている最中は移動だったり、試合だったり、練習だったりと大変だなって思うことがちらほらあるけど。



終わるとアッと言う間だった。



今年も1回も勝てなかったな。



1回は勝ちたかった。スペイン一部のチームに。



実際にはめちゃくちゃ強いんだけど、全く敵わないかというとそういう訳でもなく、もう少しなんだよね。



届きそうで届かない。



ちょっとした判断の差などが得点にも失点にも繋がる。



分かっていてもってところ。



予想や予測を確実に上回ってくる。



今回、1番感じたのはリスクをどう捉えているのかなってところ。



日本ではリスクを掛けるときは負けている時などが多いけど。



スペインでは同点でも勝っている時でもリスクを掛けてくる。



そこは抜けないでしょってところに仕掛け、とられてカウンター。



カウンターをくらうことを恐れていないというか、抜けると思っているから仕掛けるのか。



実際に戦ってみてもそうだが、外からスペインリーグを観戦していてもそう感じた。



リスクを冒すことを何とも思っていないんじゃないかなっていう仕掛けやとられ方を平気で何度もする。



だから、カウンターをくらい失点をする時もある。もちろんしない時もある。



抜いて得点に結びつくこともある。結びつかないと時もある。



この究極の部分に関してはスペインは「行ってこい」、日本では「いくな」って感じなような気がする。



とられても何とかなるであろう的なスペインととられたら失点に繋がるであろう的な日本。



だから、リスクの掛け方からいくと、スペインの方が多いし、カウンターのシーンも多い。



打ち合いの試合になる。特に後半10分過ぎは。



でも、観ている方はおもしろい。



一観客として見ているのなら断然、リスクを掛ける試合展開。



一選手としてはポジション柄からかリスクをかけない試合をしたい。



勝っているのなら特にね。



結果がすべてだから、勝っているのにリスクを掛ける必要性をあまり感じない。



それで負けたら意味がないから。



現にスペインで最後に観た試合カルニセールVSカルタヘナは2-0でカルタヘナが勝っていたのにカルニセールの怒涛のカウンター攻撃で5-4で逆転負け。



カルタヘナは残留が掛かった試合。



カルニセールはプレーオフが掛かった試合。



順位的には上位のカルニセールに対してカルタヘナはリードして終始ゲームを進められたのにリスクをかけて攻めたところをカウンター。



カルニセールはカウンターが得意なチームだっていうのは日本人の俺でも知っているだから、当然カルタヘナは知っていたはず。



もっと違う戦い方があったのではと思いながら。



でも、観ていてはとても激しく、楽しい試合だった。




そんなこんなで「リスク」を背負わないと点はとれないけど、背負いすぎると失点をする。



じゃあ、どれだけ背負うのか。



そこが、スペインと日本とでは根本的に違う気がした。



勝つためには勇敢になり、リスクを冒す。



勝つためには謙虚になり、リスクを極力減らす。



どちらも正解。



その正解は勝利という結果が導かれた時にだけ証明される。




日本にとって足りないのはリスクを冒すことなのかもしれない。



とられてもまた取り返せば良い。



そういう考えに少しはなった方が良いのかなと思った遠征だった。



早く、時差ボケを治してまた練習頑張ります!!