スペイン遠征6日目
昨日はスペイン1部リーグのカハ・セコビアと対戦。
結果は3-4で敗戦。
また、負けた。
前半に2-0とリードしていたのに、逆転負け。
セコビアは以前に健介が所属していたチームでクアトロを中心にポゼッションを高めて、そこから1対1や斜めのパス、フリーランニングを多用してくるチーム。
一昨日戦ったタラベラと同じようにクアトロを中心だが、タラベラよりも細かい。
短いパスや狭いスペースを使ったプレーが多く、横に4人が並んでボールを回し、ディフェンスを引きずり出して裏のスペースを狙う。
細かいパスや狭いスペースの使い方がとてもうまかった。
とれそうでとれない。
1人1人のボールの動かし方、サポート、パススピード、フリーランニング。
特別難しいことをしている訳ではないが、動きに無駄がなく、連携がとてもスムーズで流れるようにボールが回る。
昨日の反省を活かしてボールにプレスをかける為に寄せても短いワンツーだったり、トラップだったり、フェイクでかわされる。
昨日はスタメンで出場したが、交替するまでの約3分くらい、まったくと言って良いほどマイボールの時間はなく、ディフェンスで走り回った。
前半3分で体力の消耗は大きかった。
セコビアは直線的な攻撃ではなく、じっくりとポゼッションを高めて確実な時にスピードアップをしてゴール前に迫る。
この攻撃を耐え続けるのは本当にキツイ。
セコビアの攻撃を封じるには日本のポゼッションを高め、マイボールの時間を長くすること。
そうすればディフェンスの時間は減る。
マイボールの時間を長くする為に、日本もボールをキープするが、セコビアのプレスの前に長くキープすることは出来なかった。
ただ、相手の裏をとったシンプルな攻撃とカウンターは昨日は何度も繰り返すことが出来た。
セットプレーとカウンターから2点。
奪い方がよければそれだけで攻撃が出来る。
正直、昨日のセコビアのようなボール回しが出来るようになるにはものすごく時間もかかるし、クラブチームだから出来る部分であると思う。
アジア選手権までの間にセコビアのようなボール回しはたぶん、難しいと思う。
日本にはボール回しよりも、1対1の突破が武器の選手が多い。
カウンターに早い選手が多い。
その武器を活かす為にはポゼッションよりもディフェンスでハードワークしてボールを奪ってカウンターを仕掛ける。
カウンターが出来なかった1対1で局面を打開する。
そこの部分はこの3戦でスペイン1部のチームにも通用すると思った。
あとはその質を高めるだけ。
カウンターの精度とディフェンスのハードワーク。
当然のことながらディフェンスでの消耗度は半端じゃないが、それをしなければ海外のトップに勝つことは出来ない。
勝つために必要なことをこの短期間でより精度を上げ、磨くことが今求められているような気がした。
日本の武器、今まではまだボヤーッとしていたものがこのスペイン遠征で少しずつはっきりしてきたと思う。
今日はこの遠征、最後の試合。
スペイン一部リーグのロベージェと対戦。
ロベージェはスペイン一部の中でも前プレに定評があるチーム。
今日はその前プレを回避できるかがまず大事になってくる。
あとはディフェンス。
必死にやるだけ。今日こそ勝てるように全力で頑張ります。