13日目
昨日はスペイン一部のタラべラとの試合だった。
結果は2-3で負けた。
前半2点リードされたが、セコビア戦よりも気持ちの入った試合が出来たし、良い入り方が出来たと思う。
1失点目のミドルというかロングシュートは滅多にみることの出来ない強烈なシュートだった。
マークをしていたのは俺だったが、まさか打ってくるとは思わない距離からのダイレクトの強烈なシュートだった。
それでも打ってくるとは思わないって決めていた俺の責任。
もう一歩、半歩でも寄せていたら身体のどこかに当たっていたと思う。
マーク時のボールへの寄せは本当にこの遠征で嫌ってほど距離感の大切さを思い知らされた。
近すぎたら、ボールコントロールやワンツー、裏への動きでかわされる。
遠すぎたら、プレッシャーにならずに楽な状態でドリブルやパスを選択されてしまう。
何度かインターセプトが出来たが、裏をとられるのも何度もある。
駆け引きと言うか、距離感がものすごく難しい。
ここ何試合は裏を恐れずに、出来るだけ距離を詰めてインターセプトやタイトなマークを実践している。
昨日は何本かインターセプトからカウンターに行けた。
あとはそこからさらに得点に繋げたい。
昨日は後半に2点を取り返し、同点にすることが出来たが、同点にしてからタラべラがパワープレーをしてきた。
この遠征でパワープレーを受けたのは初めて。
守り切れると思った残り4秒。
日本がファウルをして相手にフリーキックを与えた。
痛がるタラべラの選手の脇でまったくポイントと違う位置から他の選手がクイックでフリーキックをスタート。
俺は足を出してそのフリーキックを邪魔しようとしたけど届かず、ゴール前にいたタラべラの選手が反転してシュートが入ってしまい。
それがそのままゴール。
俺たちの猛抗議も実らずゴールの判定。
ありえなかったが、アウエーでは当たり前のことなのかもしれないと思った。
あそこでクイックでフリーキックを再開させてはいけなかった。
ずる賢く、ボールを持つとかイエローをもらってでも蹴りだすとか邪魔をするべきだった。
ずる賢さが足りなかった。
その部分で負けたのだから仕方ない部分もあるが、そういう部分こそ日本が海外の強豪と対等に試合をするには必要な部分なのだと思う。
本当に悔しい失点で悔しい結果となった。
同じ失敗を公式戦でしないようにすること。
アジア選手権やワールドカップでしないように教訓として覚えておきたい。
今日はこの遠征、最後の試合。
スペイン2部のサモラとの試合。
俺たちの試合前にチャリティーマッチがあるようだ。
そこには引退した元スペイン代表の選手達が試合をする。
今日こそは勝ってこの遠征を締めくくりたいと思う。