大事なもの
今、大事なものは何なんだろう?
食料、水、ガソリン、電気などなのかな。
人によって大事なものは違ってくるのかもしれない。
今日、俺は午前中に4件スーパーを回った。
1件目のスーパーは開店とほぼ同時に行ったのだが、もう売り切れていた。
やっぱり日本人は米が好きなんだなって思いながらも。
次のスーパーに行ってもなく、やっと4件目のスーパーに行って買うことが出来た。
俺は、米しか買わなかったが、スーパーは朝からどこの店も賑わっていた。
平日の午前中とは思えないほどの賑わいだった。
レジには行列ができ、品切れの商品も多々あった。
やっぱり今回の計画停電の影響があるのだろう。
いつ電気が使えないことになるかを想定して、みんな準備をしているのだと。
計画停電が発表されてから、交通機関は乱れ、その影響は多くの人達の生活を崩すことになっている。
電車が時間通りに運行されていないから、電車に乗ることをやめ、バスやタクシー、マイカーで通勤する人も多い。
地震の影響と中東の政治情勢の不安定からか、ガソリン不足でガソリンスタンドにも長蛇の列が出来ている。
何㌔並んでいるんだろうって思うくらい長蛇の列が多くのガソリンスタンドで見られる。
スーパーと一緒。
今は、必要なものを求めるのには並ばないと買うことは出来ない。
電車に乗るのも同じ。並ばなければ乗ることが出来ない。
欲しいものがすぐに買えない。乗りたい電車にすぐに乗れない。
並ぶことはとても精神的に辛く、キツイことだと思う。
自分の番はまだなのか、まだ乗れないのか、まだ買えないのか。
並ぶ時間が多くなればなるほど、苛立ちは増えるのだとも思う。
でも、どんな状況でもしっかりと列を作って、並べる日本人は凄いと思う。
「忍耐力」や「冷静さ」、日本人が誇れるもので持ち続けているもの。
被災地で被災者の方々が水をもらうとき、食糧をもらう時、電話を掛けるとき、正直、並んでなんかいられない状況でもしっかりと列を作って並ぶ。
電話を掛けるのに6時間も並んで電話を掛けられていたおじいさんもいた。
こんな状況であったら、それこそ略奪や支援物資の奪い合い、我先にという行動に出てもおかしくない。
でも、そうならないのは日本人の今まで培ってきた「道徳心」であり、「倫理観」なのだと思う。
自分のことよりもまずは誰かの為にという想い。助け合いの精神。
それは昔から受け継がれた日本人の心だと思う。
今、大事なものは「道徳心」や「倫理観」なのだと思う。
日本国中でそういう心を持つ時であり、「忍耐力」と「冷静さ」を持つ時なのだと。
俺は日本人に生まれて良かったと思う。
こんな地震には負けない。
そう思う今日、この頃。
一日も早く復興する為に、自分のできることをこれからもしていきたい。