勝つことの難しさ | 小宮山友祐オフィシャルブログ「この道の先に~」Powered by Ameba

勝つことの難しさ

今日は関東リーグの入れ替え戦を観戦しに茨城県水海道まで行ってきた。


昨日も書いた通り、バルドラールのセグンドがブラックショーツとの入れ替え戦に臨んだ。


会場に着いた時、同じスクールコーチの垂ちゃんが所属するデルソーレ中野の試合は終わっていて中野は勝利した。


垂ちゃんも1点とったとのこと。


観れなかったのが残念。


でも、金曜日に垂ちゃんと話をした時にものすごく自信がありそうだったので多分勝つんだろうなって思った。


垂ちゃんにおめでとうを伝えた後、観客席に向かった。


観客席に着くとカミーザと千葉のチームが試合をしていた。


後半だったが1点差だったからまだわからない試合展開。


でも、その後千葉のチームが怒涛のゴールラッシュ。

終わって見れば4-0だった。


全員がまとまった良いチームだった。



そして、セグンドとブラックショーツの試合。


いつもホームゲームの時には会場設営やボールボーイなどをやってくれるセグンドの彼らに今日は俺が応援をして、後押しをする番だと思った。


プリメーロの選手も来れる選手は会場に足を運んでみんなで応援した。


試合は応援する方が緊張するね。



試合前、セグンドの選手はちょっと緊張しているように見えた。


緊張と言うより力んでいるようだった。


それに比べブラックショーツは肩の力が抜けて、良いリラックス状態に見えた。

入れ替え戦は経験したことがないから精神的な細かな部分はわからないが。


試合前、俺はブラックショーツの方がやりずらいのかなって思った。


負けたら降格してしまう。

降格したらカテゴリーが下がる。


そんなプレッシャーは時に目に見えない大きなものになりそうな気がした。


うちのセグンドは勝ったら昇格。


負けても今年と同じカテゴリーでプレーが出来る。


失うものはない。


この違いは大きいと思った。



試合が始まってみると意外にもセグンドの方がボールを回していた。


しかし、ゴールに迫る回数はブラックショーツの方が多かった。


プレスをかけてボールを奪ってカウンターからシュートで終わる。


シンプルだが効果的な攻撃だった。


セグンドが前からプレスをかけると裏のスペースへボール蹴り、攻撃を切る。


負けないフットサルだった。


引き分けで良いブラックショーツからしたら、こういうフットサルになるのも納得できた。


カギを握るのは先制点。


先に点をとった方が試合を自分達のリズムで進めることができる。


先制点をとったのはブラックショーツだった。


右サイドから中へドリブルで切り込んで左足でゴール左隅に良いシュートだった。


あれはとれない。


セグンドのキーパーも良いキーパーだけどシュートが良すぎた。


あの1点でセグンドは2点とらなければいけない状況となった。


ブラックショーツには2点のリードが生まれ、精神的にかなり楽になったと思う。


あの1点は忘れて良かったと思う。


個の力で崩された失点は仕方ない。


切り替えてまずは同点にすることが出来たら上々。


前半はこのまま1失点差で終えても良いと思った。


なぜならブラックショーツの選手はかなり長い時間プレーしている選手が多かったから。


点はとれなくても前からプレスをかけ続ければ後半にブラックショーツの選手の足は止まると思った。


失点さえしなければまだまだわからない試合。


でも、カウンターから追加点を奪われ、2点差。


さらに前半からパワープレーに出たところ、奪われてロングシュートを決められ3点差。


前半を終えて0-3。


厳しい試合展開となった。

実質0-4。


パワープレーで5点とることは難しい。


チャンスはたくさんあった。


点をとれるチャンスもあった。


でも、決めきれない。


時間ばかりが経過し、終わって見れば1-4での敗戦。


経験の差だった。


選手の個人個人の差はそんなに変わらない。


違ったのは経験。


時間や状況に応じてどういうプレーを選択したら良いのかをわかっている選手がブラックショーツには多く、セグンドには少なかった。


その差は大きかった。


セグンドはあくまでも育成の場。


チームの勝利より、選手個人個人の成長が求められる場。


だから、勝ち負けにこだわるのは難しいのかもしれない。


でも、試合が終わった後、泣いている選手が数人いた。

悔しかったのだと思う。


その気持ちは忘れてはいけない。


どんな試合でも目の前の試合に勝つことに全力を尽くす。


練習試合だろうと公式戦だろうとそれは変わらない。

そういう選手が必ず這い上がれる。



泣くほど悔しいのならまた、頑張るしかない。


来シーズンに向けて。


一発勝負の怖さと難しさを感じた試合だった。


今週、俺達も一発勝負の怖さを実感する大会が始まる。


毎試合、決勝戦のつもりで戦う。


セグンドのみんなはゆっくり休んで、また前を向いて頑張ろう。