ワールドカップ南アフリカ大会8 | 小宮山友祐オフィシャルブログ「この道の先に~」Powered by Ameba

ワールドカップ南アフリカ大会8

昨日、ワールドカップ南アフリカ大会のベスト4が決まった。


ベスト8の戦いは全試合、とても激しかった。


やっぱり、ベスト8が一番面白いね。



ブラジル対オランダ。ウルグアイ対ガーナ。アルゼンチン対ドイツ。スペイン対パラグアイ。


何が起きるかわからない1発勝負!!


全試合がすごい試合だった。



ブラジル対オランダはオランダが逆転勝利。


完全に後半途中まではブラジルの試合だったにもかかわらず、オウンゴールから流れがすべて変わった。


ブラジルは同点になるまでに2点目が取れていたら勝ちは決まっていたと思う。


中盤から最終ラインまでは完全にオランダの攻撃を抑えていただけに追加点が取れなかったのが痛かった。


オランダはブラジルの運動量が落ちるのを待っていたのか、それとも後半からオランダが運動量を上げたのかわからなかったが、後半途中から別のチームになった。


ロッペンにボールが集まり始めて、ロッペンが前を向いてボールをキープできる時間が増えてきたところから流れが少しずつ変わった。


ブラジルはロッペンを気にしすぎているようにも見えた。ロッペンがボールを持つとほぼファールぎりぎりのチェックをし、結局それがファールになってフリーキックから同点。


ロッペンを削りにいったフェリペメロが一発レッド。完全にブラジルはあの瞬間に終わってしまった。


もったいなかった。逆転されても11人いたら同点になる可能性はあっただけに。


オランダは賢い戦い方をしたと思う。試合を決めたロッペンとスナイデルは成熟したプレイヤーだと思う。


とても二人とも26歳には見えない。完全にベテランの域に達している。


優勝の可能性は高い気がするね。




ウルグアイ対ガーナはこんな試合はあるのかというくらいまるでドラマのような試合だった。


ガーナとすればまさに「天国から地獄」だし、ウルグアイからすれば「九死に一生を得た」ようなものだった。


延長戦後半、ガーナのギャンがPKを決めていたら試合はガーナの勝利だった。


ウルグアイは決められていたら負けだった試合をひっくり返した。


PKはウルグアイが勝ちそうな気がした。


ガーナはあれから気持ちを切り替えるのは相当難しいと思った。


あと1プレーで勝利が決まったにもかかわらずそれからPK戦。


メンタルがとても重要なPKはあの状況のガーナにとっては難しかった。


ウルグアイのスアレスは退場したけどあのハンドがなかったらウルグアイの勝利はなかった。


退場した直後はこの世の終わりのような顔をしてたけどガーナがPKを失敗した後の顔はガッツポーズをし、めちゃくちゃ喜んでいた。


そりゃそうだよね。PKを外したことでスアレスのハンドはまさに英雄のハンドだったんだから。


まあ、退場したけど。次の試合に進めるのは大きいよね。




アルゼンチン対ドイツはまさか4点差もつくような試合になるとは思わなかったな。


ドイツがそつなく得点を重ねていったね。


アルゼンチンもチャンスはあったけどなかなか点に結びつかなかったな。


良い時のアルゼンチンは全員が連動してたけど、ドイツ戦のアルゼンチンはメッシがボールを持つとなんとなく止まっている選手が多かったような気がした。  


動き出す選手があまりいなかったね。メッシが抜けるからっていうのもあるしシュートまで必ず行くっていうのもあるから動き出す選手が難しいのもわかるけど。


もったいなかったね。


でも、ちょっとディフェンスは軽すぎたね。もっとハードにいつもなら寄せていたのに。疲労なのかな。


ドイツは素晴らしかったね。


カウンターも速いし、プレスも速い。エジルとシュバインシュタイガーが存在感を出しているね。


二人ともわかいのにすごく良い選手。あとはミュラーかな。


バラックがいたら出れなかったミュラーが躍動しているね。


ドイツは若手とベテランが融合した良いチームだね。


次のスペインとの準決勝がすごく楽しみ。




最後にスペイン対パラグアイはまさに死闘だった。


ベスト8で一番おもしろい試合だった。


パラグアイはやっぱり強いなって思ったし、スペインも負けていなかった。


まさに意地と意地のぶつかり合いだった。


お互いにPKがあったのに得点には結びつかず、両者まっこう勝負。


勝敗を分けたのは俺はスペインの6番イニエスタだったと思う。


彼の動き、彼のドリブル、彼のパス。


パラグアイにはイニエスタがいなかった。


ビジャが点をとったシーンもイニエスタがドリブルで中央を突破し、ディフェンスを引き付けてラストパス。


あれで試合は決まったと思った。あとはシュートを決めるだけのパス。ああいうパスを出せる選手がいるチームは絶対に点がとれるチームだと思う。


タレント集団のスペインにとってイニエスタの存在は一際輝いている。


ちょっと気になるのはフェルナンド・トーレスの調子が上がらないことかな。


これでフェルナンド・トーレスの調子が上がってきたら優勝も見えてくると思う。


次のドイツ戦が楽しみ。




ベスト4にヨーロッパが3チーム。南米が1チーム。


世界の勢力図は相変わらずヨーロッパ対南米。


この関係はなかなか変わらないものだなって思う。


この4チームの中からどこが優勝するのか、まったく読めないけどあと少しでワールドカップが終わってしまうのが残念でならない。


もっと観ていたいという気持ちと早く寝不足から解消されたい気持ちと両方がある。


どちらにしてもあと4試合。楽しみにしている。