高校生くらいまでは洋楽はあまり聴きませんでした。


英語はよくわからないし、たまに国内のテレビ番組に出ているのを見ても、和訳の歌詞の世界観がよくわからなかったためです。


それが大学1年生の頃を境に、洋楽青年に切り替わります。


そのきっかけとなったのがこちらでした。





The Rolling Stones!


当時漠然と映画制作の世界に進みたいなと考えいろんな映画を見ていた大学1年生の冬。


あの、マーティン・スコセッシ監督が音楽のドキュメンタリー映画を撮った、と映画界やオールディーズの洋楽ファン界隈で話題になりました。


それも、その時平均年齢63歳くらいのローリング・ストーンズの映画だと。


ストーンズは名前と有名な舌のマークがあるバンド、くらいの認識でしかいなかったので、あまり興味は無かったのですが、当時の映画批評誌の評論家がこぞって高評価をつけていました。


あまりにどれもこれも高評価なので、どれだけ良いのか確認してやろう、くらいのちょっと上から目線な気持ちで映画館に行ってみました。


結果…


映画の最初30分は奔放なLive前のメンバーの様子が描かれていまして、さぁいよいよLive本編が始まるぞという場面。


クリントン元大統領の呼び込みで、「いよいよ、ローリング・ストーンズの登場だ!」からの1曲目の「Jamping' Jack Flash」のイントロのキース・リチャーズのリフで心を掴まれました。


下手な表現ですが、まさに自分の聴きたかった音楽がここにあったような感覚になりました。


決して、60代のお爺さんバンドが頑張ってるよね、という感じではなく、ここまでステージでできる人が年齢関係なく世界で何人いるだろうと思ったのをおぼえています。


もちろんマーティン・スコセッシの撮り方の素晴らしさも相まってだったのですが。


結局映画館に4度観に行くほどハマったこの映画のおかげで、ひょっとすると60年代の洋楽ってめっちゃ良いのかも…と思い、ここから僕のオールディーズ人生は派生していく事になります。


ざっと書くと、ストーンズはイギリスのバンドだから、同期のような存在のビートルズ。ビートルズが影響を受けたのはアメリカのボブ・ディラン。ボブ・ディランと同期に活躍していたマディ・ウォーターズ。古い洋楽の伝説的な話しを調べていると必ず出てくるロバート・ジョンソンや、バディ・ホリー。

50年代まで遡ると、次は70年代に降りていってイギリスのエルトン・ジョンとアメリカのビリー・ジョエルのピアノマンを聴き比べ、そういえばクイーンのブライアン・メイって僕の好きなタイプの曲作ってたなぁと思い、ギタリストからエリック・クラプトンとジェフ・ベックとジミー・ペイジを聴いてみたり。

サイモン&ガーファンクルも良いなぁと思えば、ポール・サイモンにレコーディングの仕方を教えたキャロル・キングというのがめっちゃ良いぞ!


っと、思いつくだけ有名どころを書いてみましたが、こんな感じでひたすら繋がりがありそうなアーティストのアルバムをそれぞれ聴いていると、あっというまに10年くらいの時間が過ぎていきました。


青春時代はいつか、という問いがあるとすると学生時代や20代と答える方は多いと思いますが、僕の20代はオールディーズ洋楽と共にあったのは間違いありませんでした。


続く。