【令和3年12月定例会(令和3年12月16日)】

経済文教委員会 委員長報告

 経済文教委員会の報告を申しあげます。
 委員会は、付託されました 議案13件について審査を行いました。

 はじめに、議案第20号から第30号までの公の施設の指定管理者の指定に関わる11件の議案について申しあげます。
 これらは、令和4年3月末をもって指定期間が満了となる中央西駐車場などについて、それぞれ指定管理者を指定するものであり、いずれも異議なく可決すべきものと決しました。
 委員からは、独立採算の利用料金制を導入している竜島温泉施設について、コロナ禍における経営状況と市の対応に関して質疑があり、理事者からは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、休館をした際には、市から休業補てんを行った。経営状況については、食事等の充実を図るため、指定管理者の自主事業として設備投資を行ったこともあり、赤字となっているが、令和4年度からは、設備投資に係る減価償却が終了するため、経営は改善される見通しである旨の答弁がありました。
 また、音楽文化ホールについて、市民芸術館、波田文化センターと合わせて3施設を一括して指定するために、今回の指定管理期間を1年としたことに対して、3施設を一括指定するメリットについて質疑があり、理事者からは、メリットの一例として、3館合同のイベント実施の際に、統一性のあるテーマのもと、それぞれの施設の特長を活かした、バラエティーに富んだ企画が可能になる旨の答弁がありました。
 これに関連して、指定管理者が力を発揮できる体制づくりや、今回の選定方法が特命指定であることも踏まえ、指定管理者が力を発揮できるよう、下支えを求める旨の要望がありました。
 また、指定管理者の指定に関する議案に対する総論として、施設の管理運営が適切に実施されるよう、業務に対するモニタリングをしっかりと行って欲しい旨の要望がありました。

 次に、「議案第11号 令和3年度松本市一般会計補正予算(第7号)」中(ちゅう)、当委員会関係について申しあげます。
 本案は、8月の大雨により被災した農地等の復旧に伴う事業費及び、復旧事業に対して県から交付される補助金等を計上したものであり、異議なく可決すべきものと決しました。

 最後に、「議案第36号 令和3年度松本市一般会計補正予算(第8号)」中(ちゅう)、当委員会関係について申しあげます。
 本案は、本年7月から実施している「新型コロナウイルス感染症 生活困窮者 自立支援金」の支給事業について、国からの全額補助を取り込み、申請期限の延長、1度支給を受けた世帯への再支給等、拡充を図るものや、重要文化財 旧松本高等学校校舎の現在使われていない床下(ゆかした)蒸気(じょうき)配管(はいかん) 保温材から検出されたアスベストの除去工事を実施するものであり、異議なく可決すべきものと決しました。
 委員からは、「新型コロナウイルス感染症 生活困窮者 自立支援金」の支給にあたり、松本市社会福祉協議会との連携について質疑があり、理事者からは、これまでの支給事業の中で、松本市社会福祉協議会から支給対象となる方のリストの提供を受け、市から通知を発送することで、制度の確実な周知を行うなど、連携が取れている旨の答弁がありました。
 また、支給にあたっての求職活動要件が緩和されたものの、依然として厳しい要件であることから、より多くの方にとって使いやすい制度として欲しい旨の要望がありました。

 以上を申しあげ、経済文教委員会の報告といたします。