記録的な大雪となった今年2月。


2月15日に、同月の観測史上最多の積雪75センチを記録した松本市


除雪の遅れは、県道を管理する県、市道や村道を管理する市や村との連携が十分でなかったことも一因だった。


松本地方の道路除雪は、国土交通省長野国道事務所(長野市)が国道19号建設事務所が番号が三桁の国道と県道市町村が市町村道を担当。


一方、主に除雪を請け負う建設業者は、長い不況下で経営体力が低下。


除雪用重機や、重機を扱える作業者が不足する状況も出ている。


松本市内の土木会社社長(51)は「毎年発生するとは限らない大雪のために、除雪機械を自前で備えておくのは難しい」を漏らす。


松本建設事務所は4月、管内7市村や松本、塩尻、安曇野の3警察署と作業部会をつくり、大雪時の各自治体の連携強化に向けた検討を開始。


これまでの議論で、国道、県道、市村道の枠を超え、優先的に除雪する路線を順位付けする方針を確認した。


「地域住民が生活路線の雪かきを自ら担っていくのも、高齢化などでますます難しくなっている」