タイ・バンコクでマンションに警察が踏み込むと、そこには乳幼児9人と女性たちがいた。
赤ちゃん全員が代理出産で父親は日本人だという。
「彼は財産があり、相続のために必要だった」と代理人のタイ人弁護士は話すが、地元メディアは人身売買の可能性を指摘している。
代理母に1人220万円支払い
赤ちゃんは男6人女3人。
家具もほとんどない3部屋にいて、全員に「ベビーシッター」と称する女性が1人ずつついていた。
うち1人は日本人(27)で「自分が1人の母親」と話しているという。他の赤ちゃんは母親が誰かわからない。
子どもの泣き声から住民が警察に通報し捜査が入った。
部屋はどれも日本人男性が所有している。
地元メディアによると、この人物は24歳で、2年間に65回、日本とタイを行き来し、タイでは高級ホテルに泊まる。
捜査の前日にタイを出て今はマカオにいるそうだ。
タイの弁護士はすべて代理出産と認め、「代理母に約220万円を支払った。妻との間に子がおらず、跡継ぎが必要だった。彼はいずれタイで暮らすつもりで、違法なことはしていない」と強調する。
タイ保健省は「9人もいるのは不自然」としている。