頂上を識る83「説得力」
道徳とは自己の戒めであり、他人を戒めるものではありません。
「自分が守ることもしないで他人に道徳を語る人は、理性ある人々の批判の的になります」
親が言います。
「嘘をついてはいけません」
賢い子は言います。
「お父さんは嘘をつかないの?」
言っているだけで、私のことは放っておけという態度。
言っている本人は道徳指令に束縛されたくはないのです。
「嘘をついてはいけません、怒ってはいけません、嫉妬してはいけません、、、」
ではなく、
「私は嫉妬して、怒って、嘘をついて、、、、ひどい目に遭っています。人間として恥を感じています。しかし君には、同じ不幸に陥ってほしくないのです。親を反面教師だと思って、立派な人間になるように頑張りなさい」
これなら説得力あります。
いつでも事実をありのままに語ると説得力が生まれます。
つまり自分の経験を話すことです。