青森・平川市議新たに6人逮捕 


定数20のうち逮捕者計15人に


平川市長選(1月26日投開票)をめぐる選挙違反事件で、弘前署と黒石署、県警捜査2課の合同捜査本部は16日、落選した前市長の大川喜代治被告(69)[公選法違反の罪で公判中]への票の取りまとめなどの報酬として現金を受け取ったとして、公選法違反(被買収)の疑いで、平川市議6人を新たに逮捕した。


逮捕された市議は20人のうち計15人となった。


また、市議6人を買収したなどとして、同法違反(現金買収)などの疑いで、大川被告の有力後援者の元社会福祉法人理事長・水木貞容疑者(66)[同]を再逮捕した。


6市議はいずれも同市長選で大川被告を支援。

6市議の逮捕容疑は2013年8月上旬、平川市内で水木容疑者から大川被告への投票や票を取りまとめる報酬として、それぞれ現金数十万円を受け取った疑い。

水木容疑者は6市議に現金を渡した疑い。

合同捜査本部は16日朝から6市議を任意同行し、事情を聴いていた。

水木容疑者の逮捕は5度目。

大川被告はこれまでに逮捕された市議9人のうち、辞職した4人と処分保留で釈放された1人の計5人に対し、水木容疑者と共謀し現金買収したなどとして同法違反罪で3度逮捕されている。県警は今回逮捕された6人についても、大川被告の関与について慎重に調べている。

同市議会はこれまでに逮捕された9人のうち5人が辞職・失職し、欠員が定数20の6分の1以上となったため補欠選挙(20日告示、27日投開票)が行われる。

補欠選挙2回になる可能性も

20日告示、27日投開票の市議補欠選挙が迫る中、逮捕者が増えたことで再び補選が行われる可能性も浮上。


市民の怒りはピーク

「恥ずかしい」「悲しい」「議会を解散して」-。