私が音楽活動するのは「それが仕事だから」なんて理由ではないです。正直、それほどの収入ではないです。事実だから、あえてそう書きますね。けどね、コロナ禍を経て、実は音楽以外の収入があるからこそ命を保てる良い側面もあるなと痛感したのです。
音楽1本で生活してるのがスゴイ、というのは私は違うと感じます。もちろん、そうしてる素晴らしい音楽家がたくさんいるのは事実。けど誰しもがそうなれるわけではない。そうしたら、それぞれの選択をしないといけない。
だから、私はその選択をしました。だから今の生活がある。そのことに不満はないです。
時に、自分の足元を見られてバカにされていると卑下したくなるときがあります。いや、そんなことはないはずなんだけど、自信を持てなくて。
コロナ禍の間、貴重な素晴らしい音楽の機会があって、だからこそ今も続けているわけなんです。
演奏会があっても、集客できない、生徒さん募集しても全然集まらない、そんな私だけど、たまに演奏の機会があると「音楽辞めないでよかった」と心底感じながら本番している。最近もギリギリまで追い詰められながら、悶えるように音楽を楽しめた。それが本物の音楽なんだから。
音楽家のあり方、それぞれのあり方があっていいのだと思います。だから、いい演奏する生徒さんがいたら演奏の機会ができるよう応援します。だって、音楽できる機会はそんな簡単なことではないからです。
だから、報酬の有無とか金額とか、そういうことで演奏するかしないかを決めているわけではありません。素晴らしい音楽に感動しながら私は生きていきたい、それを経験できるかどうか、です。だから音楽で生計を立てて生活している、とかではなく、素晴らしい音楽と共に生きていきたい。だから私は音楽活動しているのです。
ピアソラのアヴェマリアを聴いていたら、いろいろ想い、そして書きたくなりました。雑文で申し訳ございません。