私は決して才能のある人間ではないだろう。そして、ビジネスがうまいわけでもないようだ。今はレッスンの宣伝をする気分ではない。そういう時期もあるだろう。


だからこそ、今の自分がある。別に後悔はない、今からでも誠心誠意音楽に取り組んでいく。別に人と比べられたいわけではない。自分は自分だ。


海外で勉強したけど、優秀ではない。けど、とにかく音楽馬鹿でいたい。それだけだ。


ブラームスのピアノ協奏曲第1番を聴いて魂を鼓舞している。とにかく音楽を愛している、それだけで幸せだ。


あまり堂々と言ったことはないかもしれないが、オーケストラから聴こえる美しいクラリネットの音が憧れで今も四苦八苦して取り組んでいる。ホールを、そして客席を包み込むような美しい音を奏でるクラリネット奏者でありたい。


自分が未熟だとジャッジされているのは知っている。けど、潮時とは思わない。


この歳になって、演奏が認知されるようになってきた。もう遅い、なんて思いたくない。かけがえのない音楽の時間のために誠心誠意取り組みたい、ただそれだけだ。


なにくそ、というハングリー精神で頑張るのみだ。