私は過去に音大卒ということで複雑な心情を抱えたことがあります。これは、恐らく音大卒業する方はもれなく経験する内容です。
音楽大学を卒業するんだから、音楽を仕事にするんじゃないの…?と言われると…正直しんどいですね。
これは、今も昔もそうとは限らないのです。
音楽大学を卒業するとき、 それは特別なことでもなく放り出されるだけです。それぞれの道を決めないといけない、ただそれだけです。これはもちろん音楽大学だけの話ではありませんね。ある意味、一緒なんです。
だから、優秀な成績で卒業し素晴らしい演奏をされる方が音楽以外の仕事をすることだって決して稀な話でもありません。それぞれの道を生きるのです、生活しないといけませんからね。
私は決して優秀な人間ではありません。自分の愚かさを痛いくらい感じたことはたくさんあります。けど、やめたくないから続けています。ただ自分のペースで研究して継続していきたい、それだけです。そういう選択もあります。
音楽に真剣に取り組むイコール音楽大学に行く、というのもそれだけではありません。私の生徒さんには音楽大学に進んだわけではないけど、私がビックリするくらい素晴らしい演奏をしてくれて将来のヴィジョンがある方がいます。そういう方には私は全力で応援しますし、それなりの要求をします。
もっと言うと、それぞれの生徒さんに見合ったアドバイスということも、いま必要なことを伝えるようにしています。
音楽大学に行く行かない、もちろんある程度の境界線はあるでしょうが、私はあまり関係ないと信じています。そんなことよりも、真剣に取り組んで上達したい生徒さんを全力でレッスンさせていただく。それだけです。
たくさんの生徒さんをレッスンしてきた経験から言えることです、それぞれの生徒さんの人生経験やお人柄が音楽にいい作用効果をもたらすのです。私は実はそういうところを見て勉強させてもらってますしレッスンして何を伝えるかを考えてます。
もちろんレッスン講師は世の中たくさんいます、その中から私を選んでくださるのはとても光栄に思います。そして、私が音楽家として活動することを応援してくださる方々もいます。私はそういう方々に恩返しをしたい、だから必死に生きて宣伝活動もしています。