今日はずっと書こうと思っていたビュッフェ・クランポンのクラリネットについて書きます!


先日いろんなクラリネットを試奏した時の写真です、バックーンのクラリネットも写ってます。

現在はセルマーのレシタルを愛用していますが、以前はビュッフェ・クランポンのクラリネットを使用していました。それは当時の先生たちに勧められたからです。

ある時から当時使用していたクラリネットに満足できなくなり何か違うテイストのクラリネットが欲しくなりレシタルにしました。

いろいろ拘ったつもりですが、レッスンするようになり生徒さんたちのクラリネットを吹かせてもらうと「ビュッフェ・クランポンもいいもんだなぁ…」と感じることも多く、いずれは買い替えもありかも?とさえ思うことがあります。

現在ビュッフェ・クランポンのクラリネットは大きく3つの系統に分かれてます。もちろんご存じの方も多いですが、私なりの意見も含めて書いてみます。

・R-13系統
・RC系統
・BC20系統

と分かれてます。

・R-13系統
クラリネットの購入でかなりの大多数になると言っても過言でないのがR-13です、それくらいのベストセラー。アメリカではプロフェッショナルのクラリネットと言えばこれです。シカゴのクラリネットの先生夫婦はR-13でした。

上位機種としてはフェスティバルやトスカがあります。整っていてパワフルな響きは、いかにも定番です。

ヴィンテージというモデルもこの系統の上位機種です。個人的にはとても好きな機種で、生徒さんにヴィンテージお使いの方がいて素晴らしい演奏されています。

・RC系統
R-13の発売後に出てきたのがRCです。より内径を少し広めにしたRCはより上品でふくよかな響きが特徴です。ちなみに私は個人的にはこの系統のクラリネットを使いたいと思っています。好きな音色ですね、プレスティージュあたりは本気で欲しくなります。今までレッスンしてきてRCをお使いの生徒さんが多いです。

RCの系統のクラリネットをお使いの生徒さんには音色のふくよかさに頼りすぎると音が開きすぎる傾向があるので奏法上のバランスについて取り組みます。私自身学生時代はRCだったので経験もふまえて教えていきます。

上位機種にはプレスティージュやディヴィンヌがあります。

・BC20系統
R-13以前に存在していたと言われる系統がBC20です。R-13のパワフルさやRCの上品さとは違い、素朴で趣のある音色が特徴です。ソロや室内楽に向いていると感じます。

トラディションやレジェンド、新しく発売になるGALAがこの系統になります。

ビュッフェ・クランポンでは木製のクラリネットに加えて木材の粉を用いて作られたグリーンラインという合成素材のクラリネットも販売されてます(すべての機種ではありませんが)。木材に比べると重量がありますが密度のある、より存在感のある演奏に向いていると思います。

木材のように割れることがないので過酷な演奏にも耐えることができます。

しかしグリーンラインのA管はかなり重たいようです。

クラリネット奏者は大抵A管B管セットで持っているとしてB管を使うことが大半です。もし私だったらグリーンラインのB管に木製のA管をコーディネートしたいですね。

ちなみに、グリーンラインのクラリネットにバレルとベルを木製にすると、より木材の響きに近くすることができます。ここまでくると、なかなかのマニアです。

というように選択肢の幅が大きいことが魅力のビュッフェ・クランポンです。