さすがに辛いね。

ある方の訃報を知り、落ち込んでます。これはさすがに辛い。書かないと気が済まない。

その方とは不思議なご縁で知り合い、私のクラリネット(セルマーのレシタル)を見るなり「Bbクラリネットとは思えないくらいに太いですねぇ~」と喜んでおられました。まぁ、細いアルトクラリネットにも見えなくはないので。

その方は不思議なご縁で私の最初の生徒さんになってくれて、私を「お師匠」と呼んでくれ慕ってくれました。私はレッスンの後でペペロンチーノを作って一緒に食べたりもしました。夜通し語り合った事もありました。

いろいろあって私がボロボロの時には「お師匠、遊びに行きません?」と、いろんなところに連れて行ってくれました。ひょんなキッカケで知り合ったその方ですが、他人ではありませんでした。人生の先輩でした。

あるレッスンサイトのクラリネット講師の登録のために音源の提出が必要で冬の極寒のカトリック教会でブラームスのクラリネットソナタ第2番をレコーディングしたときに機材を用意してくれて録音してくださいました。

知り合った当時、私は音楽家という立場も何もなく周りからバカにされながらの生活でした。しかし、その方は私を師匠としてくださり音楽の仕事を紹介してくださいました。そのご縁で今でも指導させてもらえてる仕事があります。

非常に耳のいい方で私の演奏のいい状態も悪い状態もよく分かる方でした。たしなめられたこともあります、そのたびに「なにくそー!」と思い頑張ってきました。私の大事な生徒さんであり、よきアドバイザーでした。クラリネットの話、もっとしたかった。

なかなか会えない時期があり、コロナ渦が落ち着いたら焼肉行きたいですね、とやり取りしていたことがあります。それが叶わなかった。私は、その方のご恩を忘れてはいないし恩返しをしたかった。仕事のチャンスを与えてくれたんだから、どんどん活かしていきたいと思ってました。レッスン再開の時には、いい報告がしたかった。

悲しくて涙が止まりません。いろんな想いが溢れて、辛くて悲しいです。

夜中に申し訳ありません。その方の訃報を知って悲しんでいるのは私だけではありません。詳細は何も知らないのですが、とにかく悲しいです。

その方は「人生に無駄なことはなにひとつない」と真面目に言ってくださったことがあります。だからこそ私は諦めないで頑張ってきました。けど、これから、どうしたらいいんだろう?

頑張るしかない、分かっているけど…あぁ、辛い。