3人組ユニット「w―inds.」が3日、台湾・台北駅前で行われた地元アーティストの握手会に飛び入り参加した。未告知にもかかわらず、熱心なファンが3人をホテルから追跡し、約3000人が殺到する騒ぎとなった。2日に台北市・中山足球場で行われた「MTVマンダリンアワード」授賞式出席のため3度目となった訪台。相変わらずの人気を見せつけた。
正午にホテルを出た3人を待ち構えていたのは約200人の張り込み隊。即座に仲間と連絡を取り合い、追跡隊が結成された。張り込み隊の半数を含む総勢約200人が、追っかけ専用タクシー「追星家族」のほか、個人所有のワゴン、バイクに分乗。w―inds.は約10分後に台北駅前に到着したが、あっという間に3000人ものファンであふれた。
地元のロックバンド「精霊楽団」のボーカル、チェン・イー(20)の握手会だが、3人が姿を現すと耳をつんざくような黄色い歓声がわいた。ファンは車道まであふれ、3人がステージを後にすると、多くのファンが再び追跡を開始。チェンは「ちょっと待ってよ」と、目の前で去っていくファンの様子に苦笑いを浮かべるしかなかった。
張り込み隊は交代制で24時間マーク。正面には常時10数人が待機し、裏側にも配置する徹底ぶり。w―inds.の1日の武道館ライブを楽しんだ後、3人と同じ便で帰国した猛者もいた。
2日深夜に屋台が立ち並ぶ台湾名物「夜市」に出掛け、つかの間のオフを楽しむ計画もパニック回避のため断念。仕事以外はホテルに缶詰め状態で、プールで泳ぐことしかできなかった。
台湾ではヒップホップが全盛を迎えていることもあり、「ヒップホップ&ダンス」の形態をとるw―inds.の人気はダントツ。これまでに、海外アーティストでは初めて4作連続1位を達成している。
ますますヒートアップする台湾での歓迎ぶり。橘慶太(20)は「いつでもどこでも多くのファンが詰めかけてくれて、ものすごいエネルギッシュ。これからも何回も来たい」と感激した様子だった。