小鳥が鳴き、日差しがまぶしいです
雲が流れ、風が吹きました。
花が咲き、ふわりと揺れ光って見えます。
私は、それらを見て笑いました。
「おい、どうしたマリア。急に笑ったりしてどうしたんだ?気持ち悪いじゃないか」
私の小さな主が怪訝そうに言いました。
「何言ってるんですか。ナギ。こんなにお天気がいいんですから微笑んでも不思議じゃないでしょう?」
「何を言う、マリア。暑いだけではないか。真夏でもあるまいし」
私が言うと小さな主は馬鹿にしたように言いました。
「まぁ、こんなにお天気がいいんですから運動でもしたらどうですか?」
小さな主の一番のお気に入りの執事が言いましたが、イヤだと小さな主はとりあいません。
しばらくして、小さな主が読んでいる本から顔を上げました
「なぁ、ハヤテ、マリア。いま地球上に60億人も人がいるだろう?」
「急にどうしました?」
私が聞くと小さな主はじれったそうに首を振りました。
「話を聞け。その60億人がいて私たちが出会えた確率は限りながら0に近いだろう?」
小さなあるじはそのまま続けます。
「私がいて、マリアがいて、ハヤテがいて、クラウスもいるし、タマもシラヌイだっている。ワタルがいて、伊澄がい て咲夜だっている」
執事が続けます
「ヒナギクさんがいて、桂先生も牧村さんも、瀬川さんも朝風さん、花菱さんだっていますよね」
小さな主は頷くと、また喋り始めます。
「みんながみんな、出会えたのって本当に偶然だ。これって奇跡だよな」
小さな主はそういうと、遠くを見ました。
私と執事もそうですねと言って、やっぱり遠くを見ました
「じゃぁ、今、一緒にいられるこの時間を大切にしないといけませんね」
執事が言った言葉は私の心に静かに降り積もっていくようでした。
いつまでも一緒にいられるわけでもない
今いるこの瞬間が小さな奇跡の塊なんでしょう。
小さな、小さな奇跡の塊
今いる時間を大切にしなければならないんですね。
「なぁ、マリア、ハヤテ。どこにも行くなよ」
「大丈夫ですよ。僕にはここ以外行くところがありませんから」
私は小さな主の心配そうな顔を見てクスリ、と笑って口を開きました。
「私もですよ。私の家はここですから」
私が言うと小さな主は安心したように言いました。
「なら、いいんだ」
また、風が吹いて庭に咲いているタンポポが揺れました。
小鳥が飛ぶのが見えます
私の小さな主の髪が小さく揺れました。
この瞬間が小さな奇跡
私は今、とても幸せ
ー神様ー
「小さな奇跡をありがとう」
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(泣)